もしもファンが演出することができたら | ひとりっ子のひとりごと ほぼ宝塚

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感じたことを正直に。
思っていることすべてを言うべきかどうか、考えながら。

彩風咲奈さんの『All By Myself』の感想です。


昨日のカテコで、咲ちゃんが客席に、観たい場面はありましたか?お好きな場面はありましたか?と声をかけてくださっていて、会場をホンワカとした空気に包んでいました☺️


どんなに役でクールな男でも、三白眼でも、本来の柔らかいあたたかいマイペースっぽい人柄がうかがえる、咲ちゃんのカテコのご挨拶が大好きです。

言葉はいつも飾らずまっすぐ。

嘘を吐いたり、納得できないことを受け入れることがとても心に負担がかかる真面目な人なんじゃないかなと思います。


オープニングに生徒募集のポスター、あなたが誰かの夢になる、が映されて、こんなに純粋に、この世界に憧れて夢を見て、努力し続けている人が、理不尽に苦しめられることがないようにと、ついドイルの時、初日が遅れ公演数が減り、組長とのレポートもお稽古場映像の収録もできず漕ぎだしたことを思い出してあらためて願います。

でも、当の咲ちゃんは、もうそんなネガティブなところにはいなくて、本当に幸せいっぱいなオーラを輝かせて、真っ白なコートとファーを身につけて客席に現れました。

いまさらですがどの衣装も本当にスタイル抜群で似合っていて、以前紅ゆずるさんがマネキンと同じ理想的なスタイルと聞いたことがある、まさにそんな体型ですね!

こればかりは高いヒールや補正を駆使しても、やはり自前(笑)には及ばないと思います。


そんな咲ちゃんのファンを公言し、すでにちょっとガチオタの域にまで到達している野口幸作先生(ほめて…いや、尊敬しています)

オレが好きな彩風咲奈全部のせ!

みんな大好きミスターBLOOM!!

と言った演出にファンとしても大満足。

私だったらここはこうしたな、とか文句のつけようもないレベルですよ(ほめてます)

そこにさらに、彩風さんは私のもの!と言わんばかりの華世京ちゃん(笑)華世京ちゃんに野口先生がのりうつってるのか、2人はおなじベクトルなのか…

お互いが同担拒否じゃなくて良かったです(笑)


海の見える街では音彩唯さん、デュエットダンスでは白綺華さんが相手役をつとめましたが、リベルタンゴでは眞ノ宮るいさんが譲らないわよ!!とばかりに相手役。

ODYSSEYの南極海は当然華世京ちゃん(笑)

それにしてもお祭りマンボの愛すみれさんはこれまでの誰より圧が強くてうまかったし、影ソロの有栖妃華さんの透き通る美声はやっぱり素晴らしい✨

今回、というか最近ではダンサーとしての活躍も増えているありすひめですが、高音の心地良さは雪組いちだと思います。

ODYSSEYではティティスとして、美穂圭子さんのいないA日程に頑張っていた音彩ちゃんの成長も感じました。

細い糸のようなソプラノの印象の音彩ちゃんですが、低い強い声で歌う時の方が好きです。


思い出作品にひとりずつ下級生が扮していたのも素敵な演出でした。

咲ちゃんのこれまでを振り返りつつ、下級生の挑戦も考えられているのが愛ですよね🥰


カナリヤはまるで咲ちゃんへの当て書きのようですがもともと米津玄師さんの楽曲なんですね。

あまりに美しく優しく切なくて咲ちゃんにピッタリで大好きです。

この場面で同じ衣装を着て歌も一緒に歌う華世京ちゃんが、最後に咲ちゃんの背中を押し出すところは、花組で明日海りおさんが柚香光さんの背中を押したことを思い浮かべ、『繋ぐ』という言葉を感じます。

2人の他に出演しているのは、眞ノ宮るいさん、絢斗しおんさん、瞳月りくさん、苑利香輝さん。

私は瞳月りくくんが好きでいつも探して見てるんですが、今回は割と真ん中の近くに立ち位置があって嬉しかったんです。

フロホリではトナカイにも雪祭にも律希奏くんと2人入れてくれてたし…野口先生ありがとう!(´▽`)

りくくん、お顔が彩海せらさんに似ていると話題になってたんですが、見ていたら男役時代の愛希れいかさんにも見えたり、まだ下級生でスポットも当たらないところで頑張って踊っていた朝美絢さんの面影も感じてしまうんですよね。

ちょっと細すぎる気もするけど小顔でスタイルもよく、ライラックの新公では華世京ちゃんの役を好演していました。

今後の活躍を期待しています!


カイルのインタビュー終わりの言葉や、それに対するBLOOMの言葉に、現実が重なり、さびしく切なく感じて泣けてしまいました。


大千穐楽なので、何度も上がる幕の度に、丁寧に真心のこもった言葉を紡ぐ咲ちゃん。

さっきBLOOMとカイルのやり取りがあって、なにか一皮むけたようなスッキリした笑顔の華世京ちゃん。

私の席からは、下手の端のりくくんがずっと泣いているのが見えて、19人のチームの中で、下級生さんたちが、本公演ではそこまで絡む機会が少ないトップスターさんから、これまで以上にたくさんのものを学ぶことが出来たんだろうなと感じました。


偉大すぎる望海風斗さんの後を継ぎ、また新しいキラキラ光る、優しい雪を教えてくれた咲ちゃんの雪組が大好きです。

たんなるファンが烏滸がましいけど、咲ちゃんの作る雪組と

私もこれまで一緒に走ってきたような気持ちでいます。