ラオス旅行記です。
私が訪れたのは北部に位置するルアンパバーン
1566年に、ビエンチャンに首都がおかれるまでは、
ここがラオスの都でした。
フランス統治時代に影響をうけた建物が残る美しい町並みと
歴史を感じさせる仏教建築を保護するために、
1995年に町全体がユネスコ世界遺産に登録されています。
かつて63人の王が統治し、一人の王がひとつづつお寺を建立しました。
しかし、戦争などで破壊され、いまでは32のお寺が残っています。
初めて見る風景なのに、なぜかなつかしさも。
かつて、タイの北部チェンマイのあたりと
ラオスの北部は同じ国でした。
その後、歴史に翻弄されながら、
タイは独立を守り、ラオスはフランス統治下となり、
現在では共産国家です。政治体制は全く異なりますが、
文化的には似ているところがたくさんあります。
ラオス語で「こんにちは」は「サバーイ・ディー」
「サバーイ・ディー」はタイ語で「元気です!」という意味。
意味は違っても、同じ言葉を使うんです。
もちろん、タイ語も通じます。
日本人の観光客があまりいなかったせいか、
行く先々でタイ人に間違えられ、
説明するのも面倒くさくなってきたので
最後はタイ人になりきっていました(笑)
こちらは、ラオスでいちばん美しいと言われている
ワット・シェントン
町を一望できるプーシーの丘から眺める
メコン川に沈む夕陽。
何百年、何千年と続いている風景の、ほんの一日分。
大自然の中にある、自分という存在の小ささを感じながらも、
この自然に抱かれているという安心感。
ピースフルな瞬間でした