パガニーニ・エチュード6の考え方 | 心と体をラクにするピアノ奏法

心と体をラクにするピアノ奏法

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が
ピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。

こんばんは。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕です。

・歌は右手か左手か?どちらにあるのか?
 歌ではないトコロが大変なワナ。


香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方-1310302

変奏1は右手が8分3連符で左手が16分音符。
1拍に対し、右手は3つ vs 左手は4つ というもの。

まず、合わせるのが大変だよね。

こういうリズムは、感覚的に掴めて自然に合わせることができる人と、頭で考えてしまってギコチナくなってしまう人に分かれる。


ただし、自然に合わせられることができるからと言っても、課題はまだ残る。


何故なら、この変奏の場合、歌は左手にあるから。

そして右手はずっとスタッカートだから、つられてしまうのだ。


気を付けたいことは、「1小節単位にならないこと」。

歌は、最低でも4小節で一つのフレーズだ。


じゃあ、どうしたら4小節で「1つのフレーズ」として聴かせることができるだろう?
わかりますか?




答えは、各小節最後の音にあります。

必ず、各小節最後の音は、次の拍の音へエネルギーを向けて行きます。

歌うなら「らっららどしらみっみみそふぁみらっららどしらみーみ」と一息だ。

ところがその点を気をつけないで弾くと

「らっららどしら」、「みっみみそふぁみ」、「らっららどしら」、「みーみ」と、4つに分かれてしまう。


意識をどこに置くか?

というだけで、かなり改善デキます。


お読み下さり、ありがとうございました。

                荒井千裕