月光くんの意気込み | 心と体をラクにするピアノ奏法

心と体をラクにするピアノ奏法

ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が
ピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。

こんにちは。
香港在住ピアニストdeピアノ講師の荒井千裕です。

・サロン・コンサートまであと一週間!
 月光くんの意気込み、イイ!


香港発ピアニスト/ピアノ講師*音の綴り方-1310121

香港教室の第9回サロン・コンサートまであと一週間となりました。

今回の出演者の一人、高校生の通称「月光くん」は土曜日レッスン。

当教室は香港島の北側にありますが、月光くんは香港島の南側からレッスンに通ってくれています。

今回、月光くんが弾く曲は、ソロの「月光ソナタ」第三楽章も、二台ピアノのモーツァルト「二台ピアノのためのソナタ」第一楽章(のだめちゃんと千秋先輩のデュオで一躍有名となったあの曲)、そして友人の作曲家、三枝(みえだ)隆さんによる「6匹の亀のための組曲」から”亀子よ眠れ”。

どれも月光くんが大好きな曲なのです。
三枝隆さんの「亀子よ眠れ」は、私から渡されて初めて知った曲だというのに、

「何だかこの曲、ジブリの曲っぽい感じがしてイイですね~♪」

と気に入っています。

なのだけど!大好きな三曲をやることとなって鼻息満々だったのだけど!

何とも不器用な可愛い子でして、没頭しちゃうんですね。

一曲の練習を始めると、その曲をとことんやってしまって、気づいたら一日、それで終わってしまう×一週間....あ!また今週も「月光」ばっかり練習してた(汗)...となってレッスンに登場(笑)。

日曜イベントの場合、私は前日の土曜日のレッスンをお休みにする事があります。

この点は先生によって考え方は違うでしょう。

私は

・前日にあれこれ言われても、混乱させるだけ

・体調を整えるために移動で疲れることを避けたい
(土曜レッスンは遠方からくる生徒が多いし)

という考えで、もちろん生徒達の意向もきいて前日レッスンをやるかどうかは決めますが、大抵、やらない方向にいきます。


しかーし!月光くんは

「センセー!まさか来週は休みでは?
 レッスンしてください!(鼻息荒く)」

ときた。

うん、ちょっと心配なんだね。
わかるよ。

でもさ、前日にどうこうしたって、焦るだけだよ。


なんと都合の良いことに、月光くんが通っている学校は来週一週間、お休みなのだ(狂喜乱舞☆)

というわけで、来週は平日の日中にレッスンに来ることとなった。


いいぞいいぞ~!
最後まで諦めない!

出来る限りの事をやる!

キミは今回、大きく成長するよ。


今、私の教室で、手ほどきから教えて来て高校生にまでなった、というのはこの月光くんただ一人。
非常に珍しい存在。

彼も最初から調子良く進んで来たわけではない。
好きだけど、非常にマイペースでいて、つぼみが開くのに時間がかかった。

だけど、何がきっかけでバクハツするか、わからないから人生面白いんだよね。


もちろん、他の人から見たら、その演奏の一瞬だけ聴いたら、どうってことないのかもしれない。

でもね、私は月光くんと長い事接してくることができて、今が一番嬉しい。


さぁ、あと少し、頑張ろう!

もちろん、サロンが終わってもまだまだ先は続く。



お読みくださり、ありがとうございました。

             荒井千裕