魅惑の「幻想即興曲」 | 心と体をラクにするピアノ奏法

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ピアニストでピアノ講師の荒井千裕が
ピアノの奏法、呼吸法、身体の使い方をお届けします。

ショパン作曲「幻想即興曲」Op.66は、1834年に作曲されました。

荒井千裕*音の綴り-1203151

ショパン、24歳の時の事ですね。

麗しき青年時代...でも、怒涛の時代だった。


ショパンは「即興曲」を4曲作曲し、これは
その第4番ですが、4曲中、最も有名な一曲ですね。


「幻想」というタイトルは、ショパンの友人だった
フォンタナ氏が名付けたもの(ショパンの死後)。


楽譜が出版されたのは、ショパンの死後の
1855年の事。

ショパンの遺言には

「これは燃やしてくれ」

とあったけれど、遺品からこの作品を見つけた
友人フォンタナが、この作品を放ってしまう事ができず、
遺書に背いて出版してしまった。


という経緯があるから、現代において、

多くのピアノ弾きから愛され、弾かれる超有名作品となっています。


荒井千裕*音の綴り-1203152


一昨年の教室のサロン・コンサートで、
生徒の一人がこの曲を弾いた。


そして、過日の発表会でコレを弾いた生徒がいる。


その後、この曲、やっぱり素敵なのよね!


と、これを「やりたい!」「もう一度やりたい!」

という生徒二人。


奇しくも今日、その二人は前後でのレッスンでした....



生徒達の中で、同時期に同じ曲をレッスンしている

というのは、割とよくあるのだけれど
(特にギロックやブルクミュラー、ソナチネは)

ショパンで同じ曲が被る...しかも同じ曜日っていうのは
初めてかも。


いつもなら、前後でくっついている時間帯ではない
二人の生徒達でしたが、今日は時間調整が入り、
前後となってしまいました。


同じ曲で、私が伝えたい事は、やはり同じ一つの事
なのだけれど、

人が変われば、出て来るものは、変わる。


だから、音楽は面白い。