『なんか、やたら子どもが多い気がすんな?
あっ、そっか!
世間では今、春休みか?!
どうりで子ども連れが多いワケだ
なんかさ、あぁいうのっていいよな
俺もよく母ちゃんの買い物にくっ付いて行っていたんだよな
お前はどうだった?』
『俺は野球の練習が無い時に、たまに付いて行く程度だったかな?』
『そういやお前は野球少年だったもんな』
『うん』
『しかし見渡す限りファミリーばっかだよなぁ
まぁ普通、野郎2人で買い物をしているって、あんまりねぇか 笑
そもそも俺らくらいの歳の男性って休みの日まで一緒に行動すんのかな?
いやぁ~きっと、家族サービスを優先させられているんだろうな
そう考えると、俺らってある意味自由で良いよな』
『家族サービスか。。
そうだよね
俺さ、ふとした瞬間に家族ってワードが頭をよぎって悶々とする事がたまにあるんだよね。。』
『家族で悶々ねぇ。。
まぁ何となく、お前の言わんとしてることは分かるけどな』
『分かってくれる?』
『あぁ、そりゃあお前とどれだけ一緒に居ると思っているんだ
翔くん。。との事だろう?』
『うん
俺はね、翔くんが居て
一緒に居られるだけで幸せだと思っている
けど翔くんは違うんじゃないかなって。。』
『あぁ翔くんって、なんか家族に対する憧れみたいなのがありそうだもんな』
『うん
翔くんちってご両親がとても忙しかったじゃん
だから子どもの頃からずっと舞ちゃんとお留守番をする事が多かったみたいで
まぁ、ひとりじゃないから良かったみたいだけど
だからか家族に対する憧れみたいなのが強いみたい
けど俺には、その夢はどんなに願っても叶えてあげられそうにない夢じゃん。。』
そう思って悶々としてしまった