前回の続き

 

 

田中稔:株式会社アシストでは、定時を過ぎると保険会社の営業、いわゆる生保レディの姿をよく見かけると思う。

私が引退する約10年前にはベテランの生保レディが仕事時間中や昼休みでもガンガン社員たちに営業をしている姿を見かけたが、今は定時以降にひっそりと営業活動をしている様じゃのう。

 
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佐藤実(主人公):はい。

同じ部署の同僚も定時後に生保レディの営業を受けており、1〜2ヶ月に一度のペースで生保レディと話している姿を見かけたこともあります。

 

 

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その同僚は仕事もできるし、上司や同僚からの信頼も厚く頼もしい存在です。

しかし、僕が彼のことを心配してしまうのは、頭金なしのフルローンでマイホームを購入したり、マイカーも残価設定でローンを組んだり、終身保険と学資保険に加入して、夫婦で共働きだけど子どもの保育園料が高いと嘆いているところです。

 

 

 学資保険でお金の使途を限定して良いのか?

 

 

 

日本では昔から結婚したら、家と車を買い、保険に加入することが多くの人の共通事項になっているように感じる。

がん保険の際にも触れたが、学資保険に加入することでお金の使途を限定することはおすすめできないのう。

 
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例えば、もし、佐藤君のお子さんが学資保険に加入したと仮定し、某生命保険会社の学資保険でシミュレーションすると、祝金なしの場合でも約289万円を保険料として支払うことになる。

つまりこのお金は、学資保険のためだけにしか使うことができないのだ。

 
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○学資保険に加入したと想定して保険料計算

年間の保険料:約17万円(年払い)×17年間

(給付がスタートする高校2年時)

約2,890,000円

 

 

 

あまり保険に加入してしまうと、手元にお金がない状態に陥りかねない。

 
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佐藤君の同僚の様に、子どもの保育園料が高いと嘆いていては、急遽お金が必要になった時に対応できないかもしれない。

 
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むしろお金の使途を限定せず、平時はお金を少しずつ増やしながら、有事の際には必要な分だけ引き出し、お金を使える状況を作っておくことが望ましいと思う。

 
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がん保険の際に教えていただいた自由なお金のポケットを持つということですね!!

 

 

次回に続く

 

 

洋館の目の前に広がる庭園の様子

(2024.2月 photo by MINORU SATO)