佐藤実(主人公):田中さん!日本の公的年金制度ってすごいですね!!
これまで、年金についてマイナスなニュースや報道ばかり見ていたので、見直しました。
田中稔:確かに、前回話した内容は日本人でも意外と知らない情報だと思うぞ。
今回からは、死亡保険に続き、②医療保険の見直しについてもお伝えしよう。
では佐藤君、保険に加入する人たちは、なぜ医療保険に加入すると思うかね?
佐藤実(主人公):田中さん!日本の公的年金制度ってすごいですね!!
これまで、年金についてマイナスなニュースや報道ばかり見ていたので、見直しました。
公益財団法人「生命保険文化センター」の調査によると、病気や怪我になると【家族に肉体的・精神的負担をかける】という理由がトップで続き【長期の入院で医療費がかさむ】という理由が次に続く結果となっているのう。
このような理由から、医療保険に加入する人は万が一の大きな支出を抑えるようとするのだと考えられるのう。
今回は、2番目の理由である【長期の入院で医療費がかさむ】という点に注目する。
まず、医療保険に加入しようと思う人の中には、手術や入院が長期化することや高度な医療を受けることで、数十万円から数百万円もの医療費がかかってしまうと心配する人がいると思う。
確かにそのような視点も一理あり、例えば、公的健康保険制度が一部の層にだけ限定されているアメリカの場合で言えば、ニューヨーク州では1日入院して盲腸を手術するだけで、約1万USドル以上必要だと言われる。(1万USドルは日本円で加算すると約156万円になる)
さすがに盲腸の手術で、しかも1日しか入院しないのに156万円も請求されるなんて日本では考えられない!
アメリカのように健康保険の対象範囲が狭く(低所得者層または高齢者に限定)、多くの国民の医療費が自己負担である場合は、民間の医療保険に加入しなければたちまちお金が足りなくなってしまう。
しかし、日本には健康保険制度があるため、保険で適用される医療費であれば自己負担は最大でも3割に抑えることができることはわかると思う。
日本に生まれて本当に良かったと思うばかりだ。
次回に続く
美術館を訪れた際に同時開催していた、
特別展示「ランドスケープをつくる とらや 羊羹の風景」
(2024.1月 photo by MINORU SATO)