前回の続き

 

 

田中稔:さて、先ほど例として取り上げた4人家族では、子どもたちが大学を卒業するまでに必要な資金は約8,200万円であることを話したが、仮にこの時点で夫が亡くなってしまう最悪の事態を想定して、8,200万円に対応できる死亡保険に加入しようとすると、毎月支払う保険料は非常に高額になってしまう。

それでは、家計を圧迫することにもなりかねない。

 
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佐藤実(主人公):そうですね。

ちなみに、8,000万円の死亡保険って毎年どのくらいのお金を支払う必要があるのでしょうか?

 

 

良い質問じゃ。

実際に、36歳(1986年生まれ)男性が死亡保険金8,000万円として、子どもが大学を卒業する年齢近くまでの20年間で定期死亡保険に加入しようと思うと、某保険会社で人気の死亡保険の商品で実際にシミュレーションしたところ、年間の保険料が21万6,000円で、月々支払う保険料は、約18,000円だった。

 
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しかもここの会社はインターネットを利用して保険に加入でき、他社よりも良心的な保険料だと謳っているため、他の保険会社ではさらに金額が増えるかもしれないのう。

 
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年間で216,000円ということは、20年間で432万円も支払うことになるのですね💦

サラリーマンの年収に相当する金額だと思いました。

 

 

確かに保険は万が一の備えになるが、できるなら少しでも保険料を安く利用することを誰もが望んでいると思う。

 
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ここで知って欲しいのは、単に高額な保険料を支払ってまで保険に加入して欲しい訳ではない。ここからは、保険会社の人があえて言わない日本の公的年金制度について説明しようと思う。これが意外にも充実しているのだ!

 
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公的年金制度とは、ズバリ「遺族年金」だ!

 
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遺族年金ですか?初めて聞きました。

 

 

遺族年金は、国民年金や厚生年金に加入していた人が亡くなった際に、遺族が受け取ることができる年金で、国民年金加入者なら遺族基礎年金を、厚生年金加入者なら遺族基礎年金に加えて、遺族厚生年金を受け取ることができるのじゃ。

 
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今回は、先ほどと同様の家族構成で実際に遺族年金がいくらもらえるのか計算してみよう。

 
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わかりました。よろしくお願いします。


 

次回に続く

 

 

美術館を訪れた際に同時開催していた、

特別展示「ランドスケープをつくる とらや 羊羹の風景」

(2024.1月 photo by MINORU SATO)