前回の続き
田中稔:さて、先ほど例として取り上げた4人家族では、子どもたちが大学を卒業するまでに必要な資金は約8,200万円であることを話したが、仮にこの時点で夫が亡くなってしまう最悪の事態を想定して、8,200万円に対応できる死亡保険に加入しようとすると、毎月支払う保険料は非常に高額になってしまう。
それでは、家計を圧迫することにもなりかねない。
ここで知って欲しいのは、単に高額な保険料を支払ってまで保険に加入して欲しい訳ではない。ここからは、保険会社の人があえて言わない日本の公的年金制度について説明しようと思う。これが意外にも充実しているのだ!
遺族年金は、国民年金や厚生年金に加入していた人が亡くなった際に、遺族が受け取ることができる年金で、国民年金加入者なら遺族基礎年金を、厚生年金加入者なら遺族基礎年金に加えて、遺族厚生年金を受け取ることができるのじゃ。
次回に続く
美術館を訪れた際に同時開催していた、
特別展示「ランドスケープをつくる とらや 羊羹の風景」
(2024.1月 photo by MINORU SATO)