前回の続き

 

 

田中稔:特に今の君のように、【リボ払い】のことを深く理解せずに目先の特典に飛び付いて、【リボ払い】を始めてしまえば、場合によっては、今回のように身の丈以上のお金を動かせると勘違いを起こし、結果的に多重債務者になってしまうこともあるのじゃ。

 
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とにかく、この場では深い話をすることができないので、後日、場所を変えて改めて話すことにしよう。

今週末に時間が許すなら、東京都庭園美術館にて続きの話をしよう。

 
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佐藤実(主人公):はい…。わかりました。

でも、今も少しだけ立ち話してしまったので、それは大丈夫だったのでしょうか?

 

 

それについては問題ない。

創業者として、たまたま遭遇した若手社員に声をかけて刺激を受けようと思ったと言えば、詮索されることはない。

 
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 回想が終わり、東京都庭園美術館に戻る。

 

 

佐藤君、急な予定を調整してもらいすまなかった。

君から聞いた状況から、深く話をしないと危険な状態であると判断した。

 
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そのため、今回は少し腰を据えて話ができる場所を選ばせてもらった。

 
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佐藤実(主人公):とんでもないことです💦

 

 

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きっと田中さんの深いお考えがあってのことだと思いました。

お時間を設けていただきありがとうございます。

 

 

ふむ。

では、先日の話の続きをする前に、少しだけ今いる東京都庭園美術館について説明しておく。

 
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恵比寿ガーデンプレイスからも徒歩20分程度、車では5分程度で訪れることのできるこの美術館は、元は江戸時代に高松藩主松平讃岐守頼重の下屋敷(別邸)であった土地を昭和初期に皇族朝香宮家の自邸としたものじゃ。

 
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昭和初期の建物とは思えないような⻄洋風でモダンな建物と、非常に高さのある木々に囲まれた洋風の庭園、日本家屋のお茶室、日本庭園を望むこともできるぞ。

 
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庭園から見た洋館の様子

(2024.1月 photo by MINORU SATO)

 

 

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このような美しく歴史的にも貴重な場所があるとは知りませんでした。

 

 

今日は美術館が閉館して庭園だけが開放されているため、人もそれほど多くなく、敷地内や庭園にある椅子に腰掛けながら話をしても他人に気を遣うことはないはずじゃ。

早速、ベンチに腰掛けて話をしようではないか。

 
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田中さんと腰掛けたベンチのある庭園

(2024.1月 photo by MINORU SATO)

 

 

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そのようなことまでお考えいただきありがとうございました。

 

次回に続く