前回の続き
僕は、テレビを見ることに
集中するあまり、ただただ
「ボーッ」とする時間を
過ごしていたのです。
いつもは元気に走り回る
子どもが、好きなテレビ番組の
放送が始まると画面を
食い入るように
ジッと見つめて座り込み、
大人しくしているように、
僕は、テレビが人を惹きつける
強さをまざまざと実感しました。
このテレビの持つ影響力
（危険性に近い）に気付いた
からこそ、将来の
目標のために、僕は
- 『テレビを見ていてはダメだ！もっと自分の成長のために必要なことに取り組もう！！』
と心の中で誓ったのです。
テレビを見ない生活を続けて
ちょうど3年経ちましたが、
今でもこの選択をして
全く後悔はありません。
この生活を続けることができて、
今までテレビに費やしていた時間を
家族との時間や自分の学びのために
使えるようになったからです。
今では
「佐藤実＝テレビを見ない奴」
という認識を周りの同僚たちが
してくれたので、僕にテレビの話題を
振られることはなくなりました。
さらに休日は、
田中さんの教えに従い、
家族と過ごす時間と東京や
横浜などに出かける時間を
優先するように
なったので、同僚たちから
オフの時間に誘われることも
なくなりました。
少しずつ行動する
生活を始めて、僕の周りを
取り巻く環境は
変わり始めたのです。
そんな時でした。
田中さんからまた
連絡があったのです。
僕は田中さんに旧吉田茂邸を
訪れた時に教えてもらった
お話のお礼と、田中さんの教えを
早速実践し、少しずつ行動を
始めていることを伝えました。
すると、田中さんから
嬉しい言葉をもらいました。
田中稔：佐藤君、早速、私が伝えたことを活かして自分なりに考えて行動している姿勢はとても素晴らしいことじゃ。
多くの人は、自分のためになる話を聞いても聞いただけで満足してしまい、なかなか行動に移ることができないものなのだからのう。
私の話を聞いて、すぐさま自分なりの方法で行動に移せたことは、まさに佐藤君の魅力の一つである【素直さ】があったからに他ならない。
これからもその素直さを忘れずに、常に新しいことに挑戦する姿勢を大切にしてほしい。
さて、せっかく東京や横浜などに移動することを始めたのなら、今回は家族でホテルステイしながら、奥さんとお子さんにホテルや周辺の街並みを楽しんでもらい、君は私と話をする機会を設けようと思う。
ちょうど君たち家族におすすめのホテルを紹介しようと思っていたところだ。
お互いに日程調整をして、ホテルの予約を取ることにしよう。
次回に続く
羽田空港第三ターミナルにある
はねだ日本橋にて
（2024.1月 photo by MINORU SATO）