理科を好きにさせちゃうダンゴムシ先生、

 

 

佐藤ちひろです。

 

 

自己紹介はこちら。

 

 

先日、生徒に言われました。

 

 

「先生、するめを重曹に付けたら生のイカっぽくなるってYouTubeでやってたんですけど、

 

ホントですか?」

 

 

 

 

 

え~?真顔

 

 

Google先生に聞いてみると、

 

どうもNHKの『ためしてガッテン』っていう番組でやってたらしい。

 

 

でも、なんで重曹?

 

よくわからん。

 

 

水じゃダメなのか?

 

 

ということで、実際にスルメを買ってきて実験してみました。

 

 

 

 

スルメを、耳、体、足でバラバラに。

 

 

 

 

左から、

①水

②重曹水

③砂糖

④塩

⑤クエン酸

⑥水酸化カルシウム

 

水200mLに対し、小さじ1杯(5mL)、濃度にして2~3%くらいで調整してみました。

 

(ちなみに、水酸化カルシウムはこんにゃくを作るときに使った余りです。)

 

 

その後、「お酒は?」と言われたので、

⑦日本酒

も追加。

14度の日本酒。(後から考えたら、もう少し薄くしてもよかったかも。)

 

 

 

 

 

まる1日、ほぼ24時間放置。

(一晩で終わりにしようと思ったのに、

 

朝取り出すのを忘れて夜になっちゃった。)

 

 

 

取り出してみた。

 

それぞれ、

・漬けてあった水溶液のにおい

・水溶液の色

・イカの味

・イカの硬さ

をメモしてみました。

 

①水

・漬けてあった水溶液のにおい→無臭

・水溶液の色→うっすい茶色、少し濁っている

・イカの味→味が抜けててほぼ味がしない

・イカの硬さ→硬くて噛み切りにくい

 

②重曹

・漬けてあった水溶液のにおい→イカのにおいがする

・水溶液の色→茶色、泡が出ている

・イカの味→イカの味が残ってる

・イカの硬さ→プリっとしている、皮がぬるっとしている

 

③砂糖

・漬けてあった水溶液のにおい→無臭

・水溶液の色→薄茶

・イカの味→やや甘い、イカの味がうすい

・イカの硬さ→やや硬い

 

④塩

・漬けてあった水溶液のにおい→無臭

・水溶液の色→薄茶

・イカの味→イカの味もするけど、それ以上にしょっぱい

・イカの硬さっ→やや柔らかい

 

⑤クエン酸

・漬けてあった水溶液のにおい→無臭

・水溶液の色→薄茶

・イカの味→すっぱい、まずい

・イカの硬さ→柔らかい、色が白い(色が抜けてる感じ)

 

⑥水酸化カルシウム

・漬けてあった水溶液のにおい→少しイカのにおい

・水溶液の色→薄茶(濁っているのはもともとの水酸化カルシウムの影響)

・イカの味→ちょい苦い、イカの香りがする、ゆで卵の白身っぽい味

・イカの硬さ→柔らかい、色が白くてゆでたイカみたい

 

⑦日本酒

・漬けてあった水溶液のにおい→お酒のにおい

・水溶液の色→薄茶

・イカの味→お酒の味

・イカの硬さ→硬い

 

 

こんな感じ。

 

確かに、重曹が一番柔らかくておいしかった。

 

触って、皮がぬるっとしたのも重曹だけ。

 

 

強アルカリ性の水酸化カルシウム水溶液(石灰液)や、

 

酸性のクエン酸も柔らかかったので、

 

酸やアルカリによってたんぱく質が変化して柔らかくなったのかな?

 

 

 

味がかなり抜けてしまっていたので、

 

今度は時間ごとの変化を調べてみようと思います。

 

 

 

 

 

 

この実験やったら、硬さを測定する機械が欲しくなった。笑

 

 

 

 

 

 

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