肝機能障害

水曜に血液検査で肝機能障害がわかり、分子標的薬のキャンセルと
安静をいわれて、土曜日に再検査

結果は、もちろんまだ肝機能の数値は悪いものの
だいぶ回復していた

肝炎ウイルスの感染もなし

医者曰く、もう治りかけですね、問題ありません。多分何かの感染症だと思いますが、検査してないものや未知のウイルスかもしれません

ってゆーけど、わたしは抗生剤を疑ってるんよね
ずっと薬疹出てて、ゆるやかに肝臓の数値悪くなってたし

それはおいといて、医者がカルテに
「FL(濾胞性リンパ腫)はCRで、今回の肝機能障害には関与していないと考える」
ってメモしたの見たよ!!

まあ、医者も濾胞性リンパ腫の再発=形質転換 ではないと考えているので良い事なんだけど
やっぱ前回の診断で私と同じく
「形質転換(相当悪性度が高いやつ)して肝臓に転移」
という最悪のシナリオを想定してたんだね

もちろん、その最悪のシナリオを考えて
1か月~のステロイドパルス療法で肝機能を正常化させて
新たな抗がん剤治療の開始
で、半年~の入院も考えて
入院準備はすませておいた!

まあ、幸いなことに準備が無駄になったけど

 

 2か月おきの化学療法(ガザイバ)

前回、経過観察(つまり定期的な検査が不要、安定ステータス)に上がった
ので喜んでました

一応初発治療はおわり、地固め(維持療法)というやつです
2か月おきに2年間、分子標的薬のガザイバを投与する事で
再発を遅らせる事が臨床試験で優位に認められた
との事で、治療後に行います

前回CR判定できれいさっぱりガンが消えたので
長期生存の可能性が見えてきたわけです

で、さっそく血液検査を終えて診察へ

2か月変わりありませんか?

全然何ともないです、凄く元気です

正月は何をされてましたか?

仕事が忙しくてけっこう仕事してました

体調の変化はないですか?

正直なんもなくて自分が病気というの忘れてしまいます
先ほど看護師にも話しましたが、抗生剤による薬疹が辛いです

・・・何か些細な事でも変わりありませんか?

(医者の目がかわった、血液検査で何かあったな。。ガンの再発であれば濾胞性リンパ腫が2か月で発病しないんで形質転換。これは予後不良・・)

自覚症状は薬疹以外なにもありませんし、特別な事は行っていません

・・・肝臓の数値が悪いですね。正月にお酒を飲んだりしましたか?

お酒は元々全く飲めない体質です
術後、抗生剤内服の影響か少しずつ数値悪化してましたよね

それはそうだけど、そんなレベルじゃない数値だ

ちょっと無理しちゃったかな、少し安静にしますね

この数値では化学療法は今回キャンセルです
(このセリフで、自分の想像以上に 本気で数値が悪いことを理解して焦る)

血液検査の数値見せてもらっていいですか?


・・・ 肝機能の数値が許容量の20倍!! これって入院レベルやん・・・

今日はこれから、感染症の確認で血液検査を追加で行い、また土曜日に検査して考えましょう。土曜までは安静にしてください



これからまた検査を重ねて原因を調査する事になるなあ
まずは感染症(肝炎、EBウイルス等)を調べて、薬の副作用、自己免疫疾患、ステロイドによる自己免疫疾患、ガンの再発=形質転換
まてよまてよ・・・
もし形質転換の疑いがあればこの場でCT撮るだろうし胃カメラ予約もあるだろう、2か月でこんなに数値が悪くなるのはガンではありえないはず。もしあるとしたら悪性度は非常に高いんじゃないか?バーキットリンパ腫?であれば即入院が出てもおかしくないはずだ。ここ2か月で熱は出てないから感染症の可能性は薄いと思う。ここ2か月コーヒーたくさん飲んだ?キシリトールガム食べた?犬はキシリトールで肝機能障害をおこすが人間は基本問題ないはずだたそういう体質の人もわずかにいる。自己免疫疾患だと検査も長引くし根治むずかしいだろうなあ、ステロイドによる一時的な自己免疫疾患だと入院治療するかもなあ。肝機能が回復するまでは化学療法行えないしその間に再発したら治療できなくて精神的につらくなる。その場合は入院してステロイドパルス療法して肝機能を回復させるだろう。たしか1~2か月の長期入院になるらしいね。知人の話だとかなり辛い治療らしい

とか色々頭のなかでグルグル考えて

うん、先生も確定できないから検査してんだから
素人が病気を確定できるわけないから考えるのやめて安静にしよ!

不安はあるけど土曜日まで安静にして、土曜日の朝まで生きる事を目標に!


 

 

 消化器外科

本来は血液ガンは手術は行いません
リンパ節が腫れて針を刺してリンパ生検をしたりして抗がん剤治療を行う
が、私の場合は脾臓が大きく腫れ、脾臓は部分生検が難しく
摘出手術が必要になったため
消化器外科の協力が必要です
当然他の科の協力ももらってるチーム医療です
血液検査の採血ルーム
CTやレントゲンの放射線科
CTじゃみつけにくい病変を検査する消化器内科
手術時の麻酔科
病棟
などなど

実は、悪性リンパ腫を告知される時に家族を連れてくるように言われなかったけど
この消化器外科の手術の時はぜひ来てほしい
って言われたので
わりと重い手術だったと思われます

 

 診察

「特にかわりはないし、術後から全く痛みもなく、胆嚢摘出したものの、いまは天ぷらや油ものも普通に食べてますよ」
「無理に食べなくてもいいよ」
「もう血液内科の方も、定期通院なくなって非常時だけになったんだね、はやいねえ」
「まだ分子標的薬の地固め療法やってるんで2か月に1度会うし、1年に1回PET-CTするんですけどね」
「でも、治療のステータスとしては、もう経過観察で定期的に来なくてもいいようになってます」
「そうですね、PET-CTの結果でCMRをいただきました」
「あのね、医者って他の科の勉強してない人おおいから、専門的な用語いわれてもわからないんだよ、自分の科だったらもちろんわかるけど、でCMRってなに?」
「あ、CMRってのは基本的には寛解ですが、私の濾胞性リンパ腫はまだ理由はちゃんとわかってないけど、寛解しても再発を繰り返すので、CT画像だけで寛解にはならず、分子遺伝学的完全奏効っていうよくわからない意味なんだけど、検査では寛解だけど検査にかからないガンが残ってるはずなんで、深い部分寛解みたいな意味のようです」
「CMRってあれ?Completeなんとかっていうやつね」
「Complete Molecular Responseとかいう略らしい」

そして、なぜか私の治療履歴をみながら先生に専門用語等を説明する時間
「へー、すごいねえ、けっこう最初は大変だったんだねぇ、まあボクのほうもあんなに大きくなった脾臓の腫瘍も観た事なかったしね、でも寛解したんだあ、よかったねー」

そして消化器外科もまた半年後に顔だけみさせてーって事で
半年後合うのが楽しみ

 

 前回のお話

抗がん剤治療を6クール、24週間しました
その後4週間待ってPet-CTをうけ、綺麗に全部きえ、いわゆる寛解判定をもらいました
多分、正確にいえば、濾胞性リンパ腫は再発を避けられないものなので
CMRといった、検査ではみつけられない状態だと思いますが
1クールでガンマーカーの sIL-2Rが正常値になり
やっぱ抗がん剤はよく効くねえ


 

 

 血液検査の比較

血液検査の値をのせておきます
まず、最初の検査結果
脾臓の肥大以外に症状なく、まだ病名もわかってない時です
まだ病名が決まってないため、謎の検査項目が沢山あり
実は3枚あります
おそらく当時は、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの可能性をどれも否定できないため
幼若細胞やグロブリン、M蛋白あるいはガンマーカーも各種調べているためと思います



そして寛解後の今回


違いわかりますか???
寛解後のほうが肝臓の値が悪くなってますが、抗がん剤の影響かなあ。。
一番問題がわかるのが C反応性蛋白(CRP)ですね
これは、体の中で炎症があり、肝臓がタンパク質を出します。
ただし1.0程度では全く正常範囲内のため、ここは問題ないようです
乳酸脱水素酵素が高いですね(今でも高い)
これは主に内臓がダメージを受けている状態で高いですね
そしてEosino Baso。これは好中球、好塩基球でちょっと高いですよね
これは、アレルギー等の時に高値になるのですが、ほんのちょっと高いらしいです
アレルギー等が無い場合は、悪性リンパ腫などの血液ガンでも高くなるらしく
この、ほんの少しの違いしか出てこないようです

今回は、脾臓が肥大したという事で、この些細な値が問題としてみつかりましたが
通常で血液検査しても、おそらく問題にならずに正常判定されるんじゃないかな
 

 

 
診察

もう寛解にもなり、話す事もないのですが、今回は進行時の状態について聞いた
「白血病のような血球の減少などはあるのか?」
「悪性リンパ腫は白血化になる事はありません」
「では、重要な臓器への浸潤による障害が危険ですか?」
「特に治療中は感染症に気をつけて下さい。コントロール可能です。リンパ腫での死因としては肺、心臓、脳といった重要臓器への浸潤が多くなります」

体調変化はなんもなく、日常生活をすごしてますが、湿疹かゆみが酷いので見せると
「おそらく抗生剤の副作用だと思いますが、とにかく部屋を清潔にして感染症のリスクを減らしてください」
やはり、それが大事なんですね
 

 

 
化学療法室

いつものように化学療法ですが、今回はベンダムスチン(トレアキシン)がない!
ので、今回の点滴ルートは気楽です
(トレアキシンは血管から漏れると皮膚が壊死する事もある強い薬)

隣の患者が血管細くて3回ルート確保しなおし
しかも、ずっと看護師にプレッシャーをかけていて、看護師さんかわいそう~
って思ったら、次に同じ看護士が私のルートとる事になり
「大変申し訳ないんですが、わたしも血管が細いんですよー」
という会話から始め、看護師の緊張を解くためのトークが最初の仕事だ
「今回はトレアキシンがないし1日で終わるから、気楽に刺して大丈夫ですよ」
「詳しいですね、トレアキシンはとても危険ですから」
「でもガザイバもね、薬剤師さんがバルーン使って慎重に調合しないといけなくて薬剤師さんは大変ですよね」
「そうですね、薬剤師さんの事はよくわからないけど、そんな事いってました」
「ここの血管はよく見えるんだけど、ちょっと細いです。裏側は血管は見えないけど脈も強く太めの血管があります。どうしてもルートとれなかったら痛いけど手首のこことかは取りやすいです」

と、点滴ルートとられるプロみたいな顔して気楽にとってもらう
その後は、結局寝てた。ずーっと寝てたので何も覚えてない


とりあえず、何も問題ありません
平常通りに仕事もして遊んでご飯たべてます


 

 

 6クール目!

今回のGB療法は4週間が1クールの6クールで終了です
本当は先週行う予定だったんだけど、治療終了にあわせて営業活動のため
1週間ずらしてもらいました
本当は先生の予定通りに事をすすめたかったんですけどね
 

 

 体調不良?

3日前から喉が痛い状況が続き、病院に電話したら、PCRを受けてくださいとの事

熱や筋肉痛、咳も鼻水もなんもなく、喉が痛いだけなんだけど
5000円でPCRを受けたけど陰性!

じつは20年間風邪ひいた事ないので、20年ぶりの風邪?って思ったけど
スギ花粉もちなので、花粉シーズンは風邪のような喉と鼻水等は出るけど
まだシーズンじゃないし
何かの感染症でしょうか。
喉のリンパで感染が止まってる状況でしょうかね

 

 

 

 主治医の診察

コロナ陰性証明を持って医師との面談
今回話す事は4点
その前に血液検査は全く異常なし
肝臓の値は普段が良すぎなのもあるけど、少し数値悪くなってるけど
抗がん剤投与前は基準値以下の非常に良好な値だった
胆石による胆嚢摘出後も数値は悪くなってなかった
(γ-GTPは肝臓から胆管を通って排出されるので胆嚢摘出手術による問題が発生する可能性はあるらしい?)
ので、抗がん剤が原因でしょうね。。
まだ問題の出る数値ではないです

 

  • 喉が痛い。熱や咳、鼻水などの症状はない
    何かの感染症でしょう。PCR陰性、血液の数値は問題ないので、騙し騙し化学療法やりましょう
    何か少しでも違和感があったら看護師に報告してください
  • 下行結腸のあたりに小さい痛みがある
    術前の大腸内視鏡で下行結腸上部に腫瘍があり、超音波で間質より外部が原因で、大腸癌ではない事、リンパ節の近くのためリンパ腫の可能性が高いが、GISTの可能性もあるため、抗がん剤終了後に再検査する事になってます
    >> 再検査まで待ちましょう
  • PET-CTにて右背部と左骨盤に反応があったが整形外科治療の可能性
    PET-CT画像で右背部から左骨盤、そしてその間の背骨に真っ赤な反応があったが、その数日前に、その部位にストレッチポールでストレッチを行った、そのためPET反応が出た可能性
    >> その程度ではあんなに真っ赤に出ないので、リンパ腫の影響で間違いないと思います
  • 抗がん剤終了後の効果測定は何で行うか?
    PET-CTを再度行ってもらいます
     

という事で、問題なく抗がん剤を行う事に

 

 

 

 化学療法


 

PCR陰性だけど、喉の違和感があるため、念のために待合室は隔離
取調室みたいですねって言ったら
そうです、取調室です!

今日も楽しく治療できそう

いつも通りですが、今日は混んでるとの事で長丁場になりそう。。。
8時半に採血し、9時半に主治医と。10時に化学療法受付を行い30分後ぐらいから開始
結局終了したのは17時
採血から9時間かかります

といっても、こんかいはずーっと寝てたので、記憶ないんですけど

採血や点滴に慣れすぎて、自分で今日調子良さそうな血管を教えて
刺した瞬間に、いい血管かどうかわかる
今日は1発でいい血管はいったので、安心です
 

ガザイバ投与時に発熱したけど37度でとまり
トレアキシンの方は血管痛が出るんだけどそれも全くなくて
寝てる間におわった
楽でした

投与後も全く血管痛がなく、今までで一番楽な治療になりました

明日がトレアキシンは最後!抗がん剤治療は最後になります

この後は、定期的な検査と2か月に1度のガザイバによる地固め療法を2年間
トレアキシンがないだけですごく気分が楽