関東三大梅林の一つに数えられる「越生(おごせ)梅林」の奥地「黒山三滝」。


入間川の支流のひとつ、越辺(おっぺ)川の源流が黒山だ。

男滝・女滝・天狗滝合わせて三滝とする。

この地は室町時代の山岳宗教修験道の拠点として開かれ、広く信仰を集めた。

応永5(1398)年、修験者の栄円が、自ら開いた黒山熊野神社を本宮、男滝を那智社、天狗滝を新宮に見立てて修験道の拠点「山本坊」を開いた。

山本坊は江戸時代はじめに西戸村(現在の毛呂山町)に移った後も「越生山本坊」と称し、150もの地域組織を支配した歴史を有している。