秩父三社の一社・寶登山神社(ほどさんじんじゃ)へ。


東国平定の為、秩父地方にやってきた第12代景行天皇の第2皇子・日本武尊一行が、この地の豪族を従えようと山頂を目指していた途上、敵が放った火により山火事の窮地に陥った。

その時、どこからともなく現れた白や黒の犬たちが火を消し止め、一行を無事に山頂に案内した。

日本武尊は、この犬たちは山神の使いであろうとし、彼らを大口真神(おおぐちのまがみ)と、この山を「火止山(ほどやま)」と名付けた。


そして、火止山山頂に神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと・初代神武天皇)、山神の大山祇神(おおやまづみのかみ)、火神の火産霊神(ほむすびのかみ)の三神を、神籬(ひもろぎ)を立て祭祀を営んだのが寳登山神社の創祀にかかわる、祭祀を営んでより、1900年余り。

最近では、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で埼玉県初の一つ星を得、世界的にも有名になった。


境内には、宝登山の山頂に向かう日本武尊が禊をして身を清めた霊泉も現存、秩父三社の一社として、関東地方では絶大な神威を誇る。


火止山は、平安時代に、宝珠が輝き飛翔するという不可思議な出来事があり「宝登山」と改称された。


これより、日本武尊が山火事に見舞われ、大口真神の助けにより無事登拝を達成して皇祖始め三神を祀った、最強の神威を誇る寶登山山頂の奥宮に向かう。