今が見頃真っ盛りの奈良市の月ヶ瀬梅林。


その起源は古く、1205年(元久2年)に真福寺境内に天神社を建立する際、菅原道真の好んだ梅を植樹した事に始まる。
後醍醐天皇が元弘の変で陥落した笠置山から潜幸される際、共に落ち延びようとしたもののはぐれてしまった1人の女官が月ケ瀬で暫く逗留した。
その女官が月ヶ瀬の熟れた梅の実を見て、月ヶ瀬の人々に、京で使用される紅花染め用の烏梅の製法を教えたと伝わる。


ここもまた南朝ゆかりの地だ。