岐阜県関市のせきてらす(岐阜関刃物会館)前にある、80年の歴史を誇る鰻の名老舗「孫六」。 

関市は、鎌倉時代に移り住んできた刀匠達が活躍した事から刃物の町として知られます。

数々の優れた刀剣職人達が輩出されてきた中で、最も有名な鍛治師が、和泉守兼定と孫六兼元。
特に、孫六兼元は別名「関孫六」と称され、全国にその名が知れ渡りました。

初代の兼元は美濃国赤坂(現在の岐阜県不破郡)の鍛治関連の特殊神事・ふいご祭で知られる南宮大社がある付近で活動した鍛治師。
その後、時代を経て、現在の関市に本拠地を移し、15世紀には関は刃物産業の一大拠点となりました。
2代目兼元を筆頭とした孫六一派が作った日本刀は、戦国時代には武田信玄・豊臣秀吉・黒田長政・前田利政など多くの戦国武将らが競って帯刀、愛用し、その実用性とブランド力とが群を抜いていきました。
今では、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並び、世界三大刃物産地の一つとして、国際的にも非常に高く評価される刃物産業の地となっています。
歴代の鍛治師らが鰻をスタミナ源とし愛食したことから、関市は鰻の町としても有名になりました。


そんな関の、その名も「孫六」の名を冠する名店で頂いた鰻丼は生の状態から一気に焼き上げるので臭みは全く無く香ばしい香りと、秘伝のたれを用いたコクのある風味とで、とても美味しく頂きました。



店内には、関孫六のチラシも置いてあり、刀剣ファンも楽しめるお店。

刀剣に興味ある方にお薦めしたい鰻店です。
美味しい鰻丼をありがとうございました。