今日は御用があり神社庁へ。

これも大切な神仕えの一環。

神社庁に着いた途端に、一陣の凄まじい風が吹き、なんとも言えぬとてつもない御神威を感じました。

どことは申しませぬが、今回お伺いした神社庁のすぐ横には火の神・火之迦具土神(ひのかぐつち)を祀る式内社が鎮座し、特に御神威が強いのでしょう。


火之迦具土神とは、伊邪那岐命と伊邪那美命との間に生まれた神で、火の神であった為に、出産時に伊邪那美命が大火傷を負い、これがもとで伊邪那美命を死に追いやってしまった神。

怒り狂った伊邪那岐命によって、十拳剣(天之尾羽張・トツカノツルギ・アメノオハバリ)で首を落とされ出生直後に実の父によって殺害されてしまった神ですが、この神の出生後と、十拳剣で斬られた際に二十三柱もの多くの神々が生み出されており、『古事記』に於いても非常に重要な神として描かれています。

炎への崇敬心と畏怖の心に留まらず、人間の愛憎を包み隠す事無く豊かに表した日本の神話に、日本民族の誠の精神を感じずにはいられません。