第28回楠公研究会は今回も盛況裡に開催されました。
楠公精神の更なる広き訴求の為にも、ぜひ↓のYouTubeチャンネルの多くの皆様によるご登録のご協力を宜しくお願い申し上げます。↓

ご参加頂きました皆様には心より篤く深謝申し上げます。
ここ御歳神社の創建は奈良朝以前にまで遡る古社。
仁寿2年(852年)には正二位、その後、従一位という高い神階を授けられています。
その御神威の高さは、古代より、朝廷にて斎行される祈念祭に於ける御年神に豊作を祈る祝詞にて、まず始めに「御年の皇神の前に……」と奏上される程。
上鴨社の高鴨神社・下鴨社の鴨都波神社に対して「中鴨社」と称される名社で、上賀茂神社等を始めとする全国賀茂神社の総本社でもあるのです。
特に、高鴨神社は大楠公(楠木正成公)始め、楠木一族も厚く崇敬し、度々、戦勝祈願に訪れていました。
高鴨神社の鎮座する辺りである金剛山頂からその麓にかけて「高天(たかま)」と称され、神代に、高天原の神々が降臨された地とされており、金剛山麓には高天彦神社も鎮座しています。
これらの聖蹟から、皇国の始まりの聖地として古来より人々に仰がれた地でした。
高天から金剛山を越えた反対側の麓は、まさに、楠木一族の館のあった千早赤阪村であり、高天とはほんの僅かの距離となります。
この地縁に鑑みれば、楠公は皇国の成り立ちとその形(国體)を重々に理解していたと考えられ、楠公の忠義の真髄とその国家における重要性を改めて強く実感させられました。
また、東川氏は、南北朝時代には、南朝帝を助けられた由緒あるお家柄であり、ここ御所市と五條市もまた南朝とゆかり深き地。
大楠公が忠義を尽くした誠の真髄を知る為には国體を知らねばなりません。
建武中興の真の理念とは何であったのか、それを理解して始めて、大楠公の大いなる志を理解し得るのです。
今回の勉強会に於いては、御歳神社境内の「カフェみとしの森」にて、東川宮司様からの大変ご丁重なるご講義により、一同、また一歩、皇国の真の形を学び理解する事ができました。
勉強に引き続き、カフェ自家製ケーキとコーヒー・紅茶を戴きつつ、ご参加者皆様相互の懇親を深めました。
今回も、遠くは横浜からお越し下さいました会員様もいらっしゃられ、お心尽くしのお気持ちに感謝の絶えぬ思いでした。
素晴らしい学びを頂きました東川宮司様に篤く御礼申し上げますと共に、遠路お越しくださいました会員の皆様に心より深く感謝申し上げます。
 
※開催に際しては、万全のコロナ対策も併せて行いました事ご承知おき下さい。