建武中興十五社の一つで、藤原(花山院)師賢公を御祭神とする千葉県成田市の小御門神社へ正式参拝をさせていただきました。
 


 
 
 
 
 
 
藤原師賢は、元弘の変の折、南都へご遷幸される後醍醐天皇の身替りとなり、服装と腰輿を整え、四条隆資らの公卿を従えて比叡山に留まりました。
師賢公を天皇と思った延暦寺衆徒は大いに士気を挙げ、押し寄せる六波羅の幕府軍をよく撃退したので、天皇は幕府軍の追撃を受けずに笠置に潜幸することができました。
しかし、師賢公の載る牛車の簾が風でめくれた際に、牛車に載っているのが後醍醐天皇ではなく身代わりの者であった事が露見し、失望した衆徒は離反してしまう。
その後、師賢公は幕府によって捕縛され、この地に流罪となりましたが、間もなく、この地において病死されました。
本殿の裏には、師賢公の墳墓「公家塚」がお祀りされています。
墓所へ参拝した直後、どこからともなく季節外れの蝶々が飛んできて、私たちの周りをしばらくの間、旋回していました。
とても不思議な光景で、師賢公の御神霊が蝶々に姿を変えお見送りくださったように感じました。
 


 
 
 
 
 
 
 
正式参拝、及び、境内のご案内のご厚遇を賜りました肆矢宮司様、広瀬禰宜様に心より厚く御礼を申し上げます。