「中島みゆき『雪』に思うこと~中島みゆき作品解説【2024-02】~」S11889

 

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◇更新履歴
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1.0:2024.02.06 初稿 

 

■ 「雪」編曲者:萩田光雄
1981年3月5日発売の8枚目のアルバム『臨月』のアナログレコードA面5曲目(全9曲)

 

 
 
 

◆ミュージシャン

Keyboards:富樫春生 

 

◆演奏実績

01. 寂しき友へ(1981)

02. MIYUKI NAKAJIMA CONCERT「蕗く季節に」(1983)

03. 夜会vol.3「KAN-TAN(邯鄲)」 (1991)

 

◆2024.2.5 夢野旅人

中島みゆきのデビューまでの生い立ちを簡単に紹介すると、

1952年2月23日 北海道札幌で生誕

1957年 4歳→5歳 北海道岩内に移住

1958年 5歳→6歳 岩内小学校入学

1963年 10歳→11歳 北海道帯広に移住

1964年 11歳→12歳 帯広市立第三中学校入学

1966年 13歳→14歳 母親方の実家である山形に引っ越し、翌年帯広に戻る

1967年 14歳→15歳 帯広柏葉高校入学

1970年 17歳→18歳 札幌藤女子大学国文科入学

1972年 19歳→20歳 『全国フォーク音楽祭』北海道地区代表で全国大会出場「わたし時々おもうの」を唄いグランプリを受賞、プロデビューは辞退

 

1975年 22歳→23歳 

・5月『第9回ヤマハ・ポプコン』に出場し、「わたし時々おもうの」を唄い入賞

・9月 父・眞一郎さん51歳にして脳溢血で倒れ昏睡状態となる

・9月25日「アザミ嬢のララバイ」でデビュー

・10月『第10回ポピュラーソング・コンテスト』に「傷ついた翼」から急遽差し替えた「時代」によってグランプリ受賞

・11月 『第6回世界歌謡音楽祭』に出場し、「時代」でグランプリ獲得

 

1976年 23歳→24歳 

・1月 前年9月脳梗塞で倒れた父・眞一郎さん他界

・4月25日 ファーストアルバム『私の声が聞こえますか』リリース

 

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♪雪 気がつけばいつしか なぜ こんな夜に降るの 

いま あの人の命が 永い別れ 私に告げました♪

 

中島みゆき「雪」。

 

1977年6月25日リリースの3枚目のアルバム『あ・り・が・と・う』の3曲目に収録された「まつりばやし」と同じく、父・眞一郎さんを歌った歌。

 

※「まつりばやし」歌詞

肩にまつわる 夏の終わりの 風の中 

まつりばやしが 今年も近づいてくる 

丁度 去年の いま頃 二人で 二階の 窓にもたれて 

まつりばやしを見ていたね 

けれど行列は 通り過ぎていったところで 

後ろ姿しか 見えなくて 残念だった 

あとで思えば あの時の 赤い山車は 

私の すべてのまつりの後ろ姿だった 

もう 紅い花が 揺れても

 

今年よく似た 声をかき消す まつりの中 

信じられない あまえの最後を知る 

眠りはじめた おまえの窓の外 

まつりばやしは 静かに あでやかに通り過ぎる 

もう 紅い花が 揺れても

 

人は誰でも まつりの終わりを知る 

まつりばやしに 入れなくなる時を知る 

眠りつづけるおまえよ 

私のところへは まつりばやしは 

二度とは来ないような気がするよ 

もう 紅い花が 揺れても 

もう 紅い花が 揺れても 

もう 紅い花が 揺れても

 

医師だった中島みゆきの父は帯広で産婦人科の開業。

生い立ちに記した通り、中島みゆきがレコードデビューした1975年9月に倒れ翌年1976年1月に「永い別れ」となる。

 

他界から5年の月日を経てのリリース。

それでも中島みゆきは28歳。

彼女に多大な影響を与えた父親との若すぎる別れ。

気持ちの整理など、とてもとても、つくはずもなかっただろう。


凡庸な自分が、彼女の気持ちを察することなどおこがましいし分かるはずもないが、ああすれば良かった、こうすれば良かった・・・何が悪いというわけではないけれど、「つぐない」=後悔は日を追うごとに溢れていったように思える。

 

ゆき 気がつけばいつしか~

いま あの人の命が~ 
てを さしのべればいつも~ 


の美しくも儚くもある響きが印象的で、悲しげな雪の風景がみえる一曲です。

 

◆歌詞

雪 気がつけばいつしか なぜ こんな夜に降るの 

いま あの人の命が 永い別れ 私に告げました 

 

あの人が旅立つ前に 私が投げつけたわがままは 

いつかつぐなうはずでした 

抱いたまま 消えてしまうなんて

 

雪 気がつけばいつしか なぜ こんな夜に降るの 

いま あの人の命が 永い別れ 私に告げました 

手をさしのべればいつも そこにいてくれた人が 

手をさしのべても消える まるで 淡すぎる 雪のようです 

 

あの人が教えるとおり 歩いてくはずだった私は 

雪で足跡が見えない 

立ちすくむ あなたを呼びながら 

 

手をさしのべればいつも そこにいてくれた人が 

手をさしのべても消える まるで 淡すぎる 雪のようです

 

あの人が教えるとおり 歩いてくはずだった私は 

雪で足跡が見えない 立ちすくむ 

あなたを呼びながら 

 

雪 気がつけばいつしか なぜ こんな夜に降るの 

いま あの人の命が 永い別れ 私に告げました

 

 

◆最新コンサート

・2024.1.19 東京国際フォーラム トップページ

・2024.1.19 東京国際フォーラム コンサートリポート

・2024.1.19 中島みゆきコンサート『歌会VOL.1』 東京国際フォーラム セトリ

 

 

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