「松山千春 『クレイジー・ラブ』に思うこと～松山千春 全作品解説105～V1.6」S2361
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◇更新履歴
V1.0：2014.05.10初稿
V1.1：2015.01.09文章を追記
V1.2：2020.03.20 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび歌詞、収録情報（松山千春セレクション「思い出」）を掲載
V1.3：2020.03.21 所有アルバム画像の掲載
V1.5：2021.07.05 記事の追記
V1.6：2021.07.14 千春のコメント記事へのリンク
■ 「クレイジー・ラブ」 編曲者：瀬尾一三
1985年7月10日発売のアルファレコード移籍一弾アルバム『明日のために』のLP A面1曲目（CD1曲目/全10曲）
◇松山千春選曲アルバム 松山千春コレクション『思い出』(CP) DISK2の3曲目
◆所有収録ミュージックテープ
◆所有収録アナログ・アルバム
◆所有収録CD・アルバム
◆レコーディングミュージシャン
◆2021.7.5、7.14追記 夢野旅人
2021年7月4日放送「松山千春ON THE RADIO」。
6月30日に、1年半ぶりのコンサートツアーを終えて、春のツアーを振り返るとともに(ツアースタート前に作られたセットリスト案のプリントを用意)ツアーで歌われた曲の中から、「クレイジー・ラブ(本編一曲目)」、「燃える日々(本編一部)」、「生命(本編ラスト前)」、「流浪(本編ラスト)」の順で、4曲がかかりました。
※放送でのコメントは、下記リンク記事の第2項にあります。
◆2015.1.9 夢野旅人
下記の文章に出てくるテレビ『ハロー!ミッドナイト（HELLO! MIDNIGHT）』の観覧日は1984年11月24日。その本番前に「クレイジー・ラブ」を歌ってくれたわけです。
だいぶ後で知ったのですが、その前日である11月23日。
東海ラジオの25周年の番組 で、この曲を弾き語りで披露しています。
80年代、千春は「一番、みんなに聴いてもらいたいのは、歌いたいのは新曲」とよくいっていた。
また、この年は千春の恋愛を週刊誌などでたたかれていた時期。だからこそ溢れてきた曲であり伝えたかった曲だったんだなと。
◆2014.5.10 夢野旅人
アルファレコード移籍一弾アルバム『明日のために』の一曲目。
A面の作品は、B面の作品より早くできたという。
B面の作品は、自らが立ち上げたニューズレコードがダメになると知ってからできたという。
確かに、「愛を奏で」は前年1984年夏の大倉山でフルバンドでオリジナルのアレンジで披露されていた。
同じA面の「クレイジー・ラブ」。
初めて聴いたのは、TBSのGスタジオ。
テレビ『ハロー!ミッドナイト（HELLO! MIDNIGHT）』の本番前。
今のコンサートなどでは考えられないほど観覧者たちは緊張しているわけです。
東京ではなかなか手が届く距離で千春を見ることができなかった時代。
固唾をのんで千春の登場を待つわけです。
本番の10分前くらいに千春は登場してセンターの椅子に座るわけです。
みんなシーンとしていて。
本番前だから声をかけてはいけない。
そんな雰囲気があった。
で、千春も千春で、何か話しかけてくれればいいのに、黙ってギターのチューニングしているわけですよ。 そんでもって、つま弾く程度に、何もいわずに口ずさむのです。
～たとえ クレイジー・ラブ 傷つきあおうとも
命燃えつきても 離さないで クレイジー・ラブ～
あれ、聴いたことのない曲だな。
新曲か、それともカバーか。
ただサビが、クレイジー・ラブって覚え易かった。
今だったら、「千春さん、なんていう曲？ 新曲？」とか言えるんだろうけど、あのころは雲の上の人のような存在に思えたから、何も突っ込めずに必死に歌詞とメロディーを記憶した。
で、8か月後、アルバムがリリースされて針を落としたとき。
あっ、これ、これと思ったものでした。
～誰が何を言おうと 偽りのない愛 おさえないで クレイジー・ラブ～
～いいのクレイジー・ラブ 誰にもわからない 言葉にもならない それが愛ね クレイジー・ラブ～
～たとえクレイジー・ラブ 傷つきあおうとも 命燃えつきても 離さないで クレイジー・ラブ～
千春がよく口にする
「恋愛に不倫という言葉は存在しない。
倫理道徳がなくなるのが恋愛。
好きなら好きで一緒にいればいいじゃないか」
そんな思いをメロディーにのせたら、「クレイジー・ラブ」になったということでしょう。
帰り道のない 長い人生なら思ったままに生きるべき。
それが、不倫だろうとも、他人に後ろ指さされようとも。
好きなら一緒にいればいい。
それが千春の人生観なのでしょう。
ただ今のテレビじゃ言えない、理解されないのでしょう。
この間（2014.5.2）の『A-Studio』のトークは「松山千春のメッセージが若者間で話題に」とヤフーニュースで取り上げられるほど反響よかったけれど 。
でも、「見返りを求めない。求めるから苦しくなる」って、不倫の関係にも当て嵌まる。
若いころ。
千春の言うことはほとんど腑に落ちた。
ただ、千春の恋愛観だけは理解できなかった。
けれど、ある程度年を重ねて、今は分かる。
さだまさしみたいに「今の奥さん、どうするんだ」という野暮なことはいわない。
一度きりの人生。
何もかも投げ出しても構わない。
そう思えるような恋愛に出くわしたら、「天国」 みたいな人生に足を踏み込むかもしれない。
ま、そんな度量はないけれど、熟年離婚が増えたのは、いろいろ理由はあるのだろうけど、残りの人生をどう生きるか。
より考えからなのだろう。
「クレイジー・ラブ」から熟年離婚までいってしまいましたが、一人の人と最期まで連れ添うのは、並大抵の奇跡ではない。だからこそ最期まで「微笑」のように添い遂げられたらとても、幸せなことなんだと、「クレイジー・ラブ」を聴いて逆に思うのです。
◆歌詞
たとえ クレイジー・ラブ 傷つきあおうとも
命燃えつきても 離さないで クレイジー・ラブ
誰が何を言おうと 偽りのない愛
おさえないで クレイジー・ラブ
帰り道のない 長い人生を この愛に生きる 私でも
重ねた心の ぬくもりの中で やがて美しい 明日を見る
いいの クレイジー・ラブ 誰にもわからない
言葉にもならない それが愛ね クレイジー・ラブ
人はおしよせる 愛のときめきに 時々 心を 閉ざすけど
信じた心の ぬくもりの中で やがて美しい 明日を見る
たとえ クレイジー・ラブ 傷つきあおうとも
命燃えつきても 離さないで クレイジー・ラブ
クレイジー・ラブ
クレイジー・ラブ
◆松山千春全作品に思うこと～松山千春全作品解説4～1985-1987
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