「松山千春 『天国』に思うこと~松山千春 全作品解説86~V1.1」S2261/R


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◇更新履歴
V1.0:2014.4.10 初稿
V1.1:2016.4.05 ミュージシャンを追記


■ 「天国」 編曲者:夏目一朗
2009年5月20日発売のアルバム『偶然と必然』の9曲目。


◆レコーディングミュージシャン
01. ギター(AG):好永立彦
02. ギター(EG):好永立彦
03. ドラムス:小林勝彦

04. E.ベース:河合徹三

05.ストリングス:RASH by TAKASHI KATO

06. プログラミング:米田直之
06. ピアノ、キーボード:夏目一朗

◆2013.4.10 夢野旅人

~トラブルばかりのお前に 引きずられて来た感じさ
どこかが足りない奴だけど 不思議と何でも許せる~

歌詞を読んで、女友達は宗男さんしか浮かばないといった。


鈴木 宗男 1948年
1月31日 生まれ 66歳。

北海道・足寄郡足寄町大誉地で農家 の次男として出生。

足寄高校卒業。

千春とは7歳年上、8学年上の先輩である。

拓殖大学在学中から衆議院議員 中川一郎の秘書として仕える。

1983年中川一郎が死去すると、第37回衆議院議員総選挙で出馬、初当選。


1983年から2002年まで当選回数6回。

第66代北海道開発庁長官、第35代沖縄開発庁長官も務め順風満帆な政治人生に思えたが、2002年以降、風向きが変わる。

2002年2月4日、NGO出席問題を巡って衆議院議院運営委員長を辞任。

2月13日、国後島の「日本人とロシア人の友好の家」の建設をめぐる疑惑を発端として数々の疑惑が浮上し、20日に参考人招致、3月11日に証人喚問を受ける。


3月15日、自民党を離党。

6月19日、やまりん事件のあっせん収賄容疑を理由として衆議院本会議にて逮捕許諾決議が可決され逮捕。


2003年08月29日 437日の勾留から保釈。

2004年07月11日 第20回参議院議員選挙 落選。

2005年08月18日 地域政党・新党大地を結党。
2005年09月11日
第44回衆議院議員総選挙  当選。
2009年08月30日 第45回衆議院議員総選挙 当選。
2010年09月07日最高裁判所が上告を棄却。懲役2年の実刑判決が確定。

2010年09月16日 衆議院議員を失職。
2010年12月6日 収監。

2011年12月6日 仮釈放。
2012年04月 刑期満了。

2012年12月16日 第46回衆議院議員総選挙 松山千春の出馬が取り沙汰される。

2016年12月16日 衆議院議員任期満了。

2017年4月 公民権復活。

松山千春は、1983年の初出馬のときから選挙応援を行ってきた。

道外のコンサートで鈴木宗男の名を口にしだしたのは1986年夏。


1986年7月6日に行われた衆参同日選挙での話をして、 


「(鈴木)宗男さんの選挙応援最後の日、生まれ故郷の足寄に入ると、市街地のほとんどの人間たちが、自民、共産、主義主張関係なく、ただ同じ街で生まれ育ったというだけの理由で、町のみんなが負けるな、頑張れと応援してくれた。
やればできると思った。 俺の生まれた故郷は素晴らしいと思った」 といって、「大いなる愛よ夢よ」を歌った。

その後、徐々にコンサートで政治ネタが増えていったと同時に、鈴木宗男の名を口にすることが多くなった。


自分が初めて、鈴木宗男を見たのが1990年夏。

千春がステージに彼を上げた。

それ以降、ステージや客席で彼の姿を見ることが多くなっていった。


千春は常々、こういった。

「宗男さんにも言ってある。 もしも宗男さんが不正や罪を犯したら、俺が議員バッチを取りに行く」と。


それゆえに、2002年2月に浮上した一連の疑惑や逮捕を受け千春の動向が気になった。

2002年2月27日 テレビ朝日系列「ワイドスクランブル」に生出演に、千春は彼を擁護した。

世間の風当たりは強かったように思えた。


さらに、3月10日にはBS朝日「田原総一朗の熱論90分スペシャル!ライブフォーラム」にも出演した(放送は3/11)。  会場は300名ほどが収容できる青山円形劇場。 そこでも千春は、よく調べてくれと彼を擁護した。 


番組内で「ファンをやめる。 鈴木宗男を擁護するなんてショック。ファンの悲痛な叫び」といった内容のタブロイド紙の記事にもふれていた。


それをみたとき。

どんなファンなんだと思った。

いつ、どこで、どれだけのファンにリサーチしたのか。

インパクトのある購買欲をそそる見出しが欲しかっただけだろうと。


ファンでなくとも松山千春を知っている人間であれば、あの時点で千春が、手のひらを返したように「鈴木宗男は怪しい。 鈴木宗男が悪い。 自分は彼とは縁を切りました」とでもいったら、逆に裏切られた思いである。


自分を信じてくれる人間は信じよう。

自分が信じた人間は、最後まで信じよう。

彼がやっていないというのであれば、最後まで信じよう。

損得ではない。

それが松山千春だろうと思った。


彼が逮捕されたときも、実刑判決がでたときも、収監されたときも、新党大地も、千春は彼を信じて支えてきた。


仲間内の間でも、よく「鈴木宗男さん。 千春さんを巻き込まないで」「千春さんも仕方なく・・・」「ステージで歌う千春が好きなの」という言葉を耳にする。

そう嘆くのは大半が女性である。


分かります。

我々にとって、鈴木宗男よりも松山千春。

j毎年の一番の楽しみは、松山千春の新譜とライブ。

この楽しみを奪われるということは死活問題に等しい。


ただ、男の見方は女性とは少し違う。

「千春がそう決めたのなら、千春自身がしたいこと。 仕方なく・・・で自分の人生を決めないだろう」

「バッチがなくとも政治はできるが、議員バッチをつける資格がある人間。 ここまで来たら一回はやらせてやっても・・・」


どちらかといえば肯定派である。


最長で、2016年12月16日 現在の衆議院議員の任期満了となる。

翌年、2017年4月には鈴木宗男の公民権が復活する。


2016年がXデーになるのか、ならないのか。

本来なら、かぞえでデビュー40周年の年である。

いずれにしても勝負だと思う。

あと2年数か月。


この「天国」を聴くと別の意味でそう思うのです。

女友達は、この曲を聞いて宗男さんしか浮かばないといった。


けれど自分はそうは思わなかった。

男には放浪癖がある。

「男はつらいよ」の車寅次郎じゃないが、


~仕事は気ままに転々と 飢えをしのぐだけ働き
明日は明日の風の中 ニッポン国中どこでも~


そんな暮らしに憬れを抱いている。


よく小説などで、

真面目だけが取り柄の中年男が、若い女をつくり妻を捨て、家族を捨て、蒸発する物語があるけれど、それって分かる気がする。

男には、そんな部分が必ずあると思うのです。

けど、そんなきっかけとなる出会いや勇気がないだけで。


だけど、きっかけがあったら。

そんなきっかけが・・・。


~トラブルばかりのお前に 引きずられて来た感じさ
どこかが足りない奴だけど 不思議と何でも許せる~

のお前。


自分は、この歌をそう捉えています。

そして、あと3年数か月で勝負のときが来ると思うのです。


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