「松山千春 『物語』に思うこと~松山千春 全作品解説208~V1.3」S2827

 

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◇更新履歴
V1.0:2015.02.08 初稿

V1.1:202002.25 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび所有アルバム画像、歌詞を掲載、収録情報(松山千春コレクション『思い出』)の追加

V1.2:2020.03.15 松山千春コレクション『思い出』収録箇所の掲載

V1.3:2021.03.15 追記

 

■ 「物語」編曲者:大石学

1988年5月25日Rのアルバム『自由の彼方へ』のLP B面3曲目(CD 8曲目/全10曲目)

 

◇松山千春選曲コレクションアルバム『思い出』 DISC2-の13曲目

 

◆レコーディングミュージシャン(後日追記/楽曲個別ではなくアルバム『自由の彼方へ』全体のクレジット) 

01. ギター(AG):
02. ドラム:
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:
06. ストリングス:
07. コーラス:

 

◆所有収録CD・アルバム

◆所有収録アナログ・アルバム

◆所有収録ミュージックテープ・アルバム

 

◆2021.03.15 夢野旅人
コロナ禍2年目 感染者数の下げ止まりなか、東日本大震災から10年が過ぎて3日後の、2021年3月14日放送「松山千春のON THE RADIO」。
「物語」を弾き語りで歌われました。

コンサートを含め、「物語」が弾き語りで歌ったのは、自分がしる限り初めてです。

 

----

~東日本大震災、東北でのチャリティーコンサートの話から、「なごり雪」、伊勢正三の話のあと~

 

今回な、弾き語りさせて頂きますが、恋愛の曲です。

皆、これ「物語」という曲なんだけど。どんな曲かと言うと、数年前に付き合った男と女。

勿論、別れたわな。

ところが何年か経って、街でばったり出会った。

そのときに男が「おっ、元気か?お前、な。何やってんだ、今? ま、お茶でも飲むか」と言って男と女が喫茶店に入って、な。男の方はな、色々、あの時はこうだったな、ああだったな。
 
そんなとき。

女の気持ちはどうだったか。

女はな、べらべら喋っている男を見てね、変わんないな、とも思うしな。また付き合っていた当時のことを思い出して、そして喫茶店で再び別れることになるんだけど。
 

曲の一番、二番は、喫茶店でいきなりべらべら喋っている男。

それと関係なく、女が思ってた部分から曲は入っていきます。

 

「物語」(弾き語り)

----CM----
「物語」という曲を聴いて頂いて、はたして皆はどんなふうに思ったか。またひょっとしたらそんな経験をお持ちの方もいらっしゃるんではないかなと思います。
 
俺みたいに、足寄の町で、昔付き合ってた女とばったり会う。ありません、な。なんせお前、駅もなくなっちゃったからさ。人が歩いてないんだから。一番の繁華街、三笠通り、誰もいないんだよ。もう見たら、シャッターどころか店自体が無くなってるからな。皆どこ行っちゃったんだろう。と思いながらな。ばったり会う、というよりもう捜しに行かなくては会えない状態だわな。

 

やっぱり札幌とかな、ま、勿論、大宮でも~(横浜、東京、名古屋、大阪、福岡全国の大きな街を挙げ)~やっぱり人口が、こう100万以上の街だと、そういうこと、あり得ると思うんだ。やっぱり、うちみたいに人口6,000人ではね、なかなか・・・。喫茶店入ろう、その喫茶店が無いんだから。昔はありましたよ、カトレアって言ってな。

~以降、省略~

 

◆2015.2.8 夢野旅人
1988年年明けのラジオ「松山千春 スーパー ショット1988」。

そこで千春は、「今年は物語性のある歌が主流になるのではないか」と話している。

「いつのまにか」、「Say」、そして「物語」。

 

この年、千春はストーリー性のある美しいラブバラードを残している。


~あなたを愛して すごした毎日 私が一番輝いていたわ~
~元気なあなたに こうして会えたけど ゴメンネ急ぐの… また声をかけてね

誰にも優しくするのもいいけど 今度の彼女は大切にしてね~

と歌われている「物語」。

別れた男と偶然、再会した女性の想いが回想とともに綴られている。

 

初演はリリース時のツアーである1988年春。

このツアーで千春は、昔付き合った男と再会して、喫茶店にでも入るわけだよ。

と、曲の説明に入っていった。

 

それから随分と時が流れたある日。

仲間内で「物語」の話になった。


ひとりの女子が、「千春さんは二人は喫茶店に入るといっていたけど、彼女は店には入らないの。 秘めた想いを胸に、再会してもすぐに背を向けるの。 そんな女心を、どうして千春さん、わからないかな」といった。

 

いやいやいや。

何言ってるんでしょう、この子は。

作者の物語設定をも否定する発言に驚いた。

 

時系列として、再会した男と会話を交わしながらも、昔の恋愛を回想する。

そして最後の結びとなるのだから。

お茶を飲むくらいの時間は必要だろう。

 

そう男は論理的に考える。

いずれにしても、そういう設定で生まれた歌なんだもの。

 

それと男の願望として、付き合っていた女と、偶然、再会したならば、少しは揺れ動いてほしいわけですよ。

せめて喫茶店ぐらい付き合ってほしいもの。

 

わかっています。

ひかないで。

女性の視点で描いている歌だけど「ワンシーン」通じる男の女々しさが入ってくる。

だって男が綴った歌だもの。

 

この曲も、男と女とでは感じ方が変わってくるのだろうと思うわけです。

それ以上に、この曲に出てくる男の視点で想いを語ってみると、これまた面白いかなと。

 

◆歌詞

あなたを愛して すごした毎日 私が一番輝いていたわ 
涙も見せずに 冷たい雨の中  あなたの姿を 最後まで見ていた 
あれから私も 素直な女になることにしたの 少し遅いけど 

思い出に恋をするほど淋しい女じゃないけど 時々は思う 
あなたのほかには 何も見えずにいた  あんなに 誰かを 愛したことはない 
もちろん今でも この先もたぶん けれどもあの日に戻りたくはない 

元気なあなたに こうして会えたけど  ゴメンネ急ぐの… また声をかけてね 
誰にも優しくするのもいいけど 今度の彼女は大切にしてね 
あなたを愛して すごした毎日 私が一番輝いていたわ

 

◆松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説5~1988-1989

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