「松山千春 『燃える涙』に思うこと~松山千春 全作品解説39~」S2177

 

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◇更新履歴

V1.0:2014.02.28 初稿
V1.1:2014.4.1 松山千春選曲ベストアルバムの収録有無を追加

V1.2:2014.10.16 レコーディングミュージャンを追記
V1.3:2016.08.02 記事を追記

V1.5:2019.08.23 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替え及び所有のCD画像、歌詞を掲載

V1.6:2021.06.01 是正

V1.7:2021.06.01 是正

V1.8:2022.07.31 追記

V1.9:2023.01.30 追記及びオフィシャル動画・音源のリンク

 

■「燃える涙」編曲者:飛澤宏元
1991年6月1日発売アルバム『燃える涙』の2曲目(全5曲)

 

◇松山千春バラード・セレクション『物語』の1曲目

 

◇松山千春選曲ベストアルバム『風景』DISC-2の9曲目

 

1981年11月21日リリースのシングルコレクションアルバム『起承転結Ⅵ』5曲目に収録

 

◇『弾き語りライブ』DISC-2の2曲目

 

◆所有CD画像

 

◆レコーディングミュージシャン

01. ギター(EG):松下誠

02. ストリングス:加藤ジョーgroup

03. キーボード:飛澤宏元

04. プログラミング(打ち込み):渋谷年治、飛澤宏元

 

◆2023.1.30 夢野旅人

2023.1.29放送「松山千春ON THE RADIO」。

前日の28日、白鵬(現・宮城野親方)の断髪式に参加した千春。

「やっぱり、亡くなった千代の富士・秋元貢。もう7年になるか。やつのこと、白鵬の断髪式なんだけどさ、思い出したな」と「燃える涙」がかかりました。

 

◆2022.7.31 夢野旅人

2022.7.31放送「松山千春ON THE RADIO」。

元横綱千代の富士・秋元貢さんの七回忌にあたる命日ということで、故・貢さんに千春が語りかけるかたちでコメントして、番組の一曲目に「燃える涙」がかかりました。

 

◆2016.8.2 夢野旅人

昨夜の記事でも触れましたが、

2016年7月31日に他界された元横綱千代の富士・秋元貢さん。

1991年現役引退の際、彼の半生を描いたドラマ『千代の富士物語』が制作されました。


千春、俺のドラマのために曲を書いてくれないか。

彼から依頼されて書き下ろした歌がこの「燃える涙」です。

歌は生まれてくるもの。

ドラマのストーリーに合わせて曲は作らない千春ですが、初めて、誰かのため、ドラマのために作られた歌です(94年秋、千春本人談)。


二人の出会いは1982年1月末。

千春が、アルバム『大いなる愛よ夢よ』の、レコーディングの打ち合わせで東京に来たときに、偶然一緒になり飲んだのが最初。


同じ北海道の片田舎出身、同い年でもあり互いに気が合ったという。

以来、1992年の断髪式後に行われた「陣幕」襲名パーティーでは「燃える涙」を披露、1997年には千代の富士記念館が落成記念のテープカットなど公私ともの付き合いだったといいます。


「燃える涙」の初演は1991年春のツアー(4月13日本庄~)。

ただしツアースタート当初では歌われていません。


自分が初めて聴いたのは、ツアー中盤・15本目にあたるグリーンホール相模大野。

アンコールでイレギュラーの弾き語り。おそらくこれが初演だと思います。


24本目の東京厚生年金会館以降は、フルバンドでレギュラーで演奏されています。

その後、15周年記念ディナーショー、多賀城野外、秋のツアーと1991年後半のコンサートで歌われました。

~幸せへとたどりつく 近道は知らない

限りない毎日に悔いは残さない

喜びと哀しみ 

背中あわせ 燃える涙はこぼれ落ち~


横綱のために書かれた歌ではあるけれど、二年前に書いたレビューにあるように、

誰のための歌云々を知らなくとも、聞く人の人生に、寄り添い、共感できる名曲だと思います。

昨夜の記事と重複いたしますが、人生はリミットがある。


限られた、与えられた毎日を悔いなく生きたい。

そう思えるメッセージソングだと思います。

ご冥福をお祈りいたします。

 

◆2014.2.28 夢野旅人
1992年。

後輩が5月にある長渕剛の東京ドームに行きたいといった。

「何、長渕好きの。 ライブは初めてか」と訊くと、「初めてですけど自分。 かなり長渕、好きですから」と。

「いいよ。 まだ先の話だけど、『勇次』でみんなクラッカー鳴らすから当日は忘れないでね」というと、「『勇次』?」と彼は首を傾げた。

 

「何、お前、『勇次』知らないの。 駄目だこりゃ。 お前モグリだろ」というと、「きっと一部の長渕ファンしか知らないんじゃないですか」と彼がいう。

「つべこべ言ってないで、長渕のCD一式貸すから、一から勉強しろ」と。

 

彼の素直で可愛い部分はその後。

数日後「夢野さん、昨日彼女とドライブに行ってきたんです。 それで借りている長渕のCD聴いてて、『勇次』が流れたんですよ。 そしたら彼女が『私、長渕剛の歌、ほとんど知らないけど、この曲は知っている』と言われちゃいました」と。

 

そんな彼と昼休みにカードをやっていたとき。

「長渕剛のほうが松山千春より格上ですよ」とぬかした。

1992年の長渕剛。

ライブの動員にしても、シングルやアルバムのセールスに関しても、他者を寄せ付けないものがあった。

 

「お前な、アーティストの格、品格というものは、動員だとかセールスで決まるもんじゃないんだよ。 まだまだだと」と言うと、「それじゃ夢野さん。 松山千春の格とやらを、すごさを教えてください」と挑戦状。

 

「わかった。 とりあえず松山千春の究極のベストをカセットにしてやるから、まずそれを聴け」と自分。

数日後、そのカセットを聴いた彼がいう。


「夢野さん。なんですかあの『良生ちゃんとポプラ並木』という歌は」と彼。

「お前には、あの歌で北海道の四季が大地が見えなかったか」と自分。


「夢野さん。なんですかあの『流浪』 という曲は。 タイトルとイメージが違いますよ」と彼。

「きっと長渕剛の歌みたいに荒々しさをイメージしたんだろうけど・・・。 君にはあの歌で、君自身の心の風景が見えなかったか。 まだ松山千春を聴くには早すぎたかな」とご挨拶。

 

そんな彼も「燃える涙」は気に入っていた。

1992年2月1日に放送された「千代の富士スペシャル」。

生放送の断髪式、お披露目パーティーで千春が歌っていたのを観たせいもあったのでしょう。

 

「夢野さん、あの歌はかなりヒットしたでしょう」と彼。

「シングルじゃねえーよ」と自分。

「夢野さん、松山千春の歌であの歌が最高だと思います」と彼。

「お前、俺が作ったカセットテープしか知らないくせに、よく言うよ」と談笑。

 

長い前置きでしたけど、この曲を聴くと、彼を思い出すのです。

ライブでの初演は1991年の春。

しかし、レギュラーで歌われていない。

フルバンドで歌われるようになったのは、ツアーも終盤に入ってから。

 

自分が初めて聴いたのはライブ。

グリーンホール相模大野での弾き語りだったと思う。

弾き語りも、バンド演奏もどちらも良かった。

 

2007年秋のツアー一曲目。

初日の市原。

開演ぎりぎりまで、何が来るか考えてた。

2007年の6月から7月。

大相撲は不祥事で世間を騒がせていた。

あ、「燃える涙」だと。

過去に一曲目でやったこともあるし。

ビンゴだった。

 

『渡邉裕二のギョウカイヘッドロック』で、「オープニングで『燃える涙』を持って来たのは驚き』とあるが、まだまだだなと。

 

もとい。

「燃える涙」。

歌詞の内容もメロディーも、印象に残るイントロ、楽曲全体の仕上がり。

トータル的に優れていると思う。

 

松山千春をあまり知らない後輩が言った、「松山千春の歌で『燃える涙』が最高だと思います」。

そう言わしめる歌を作り続けてほしいと思うわけです。

 

◆歌詞&オフィシャル動画・音源

どれほどの季節が 目の前を かけぬけたろう 気付かずに 
ひたすらに歩いた 自分らしく 生きていたいと思うから 
幸せへとたどり着く 近道は知らない 
限りのない毎日に 悔いは残さない 
喜びと哀しみ 背中合わせ 燃える涙は こぼれ落ち 

ついてない自分を 嘆くのは 心を疲れさせるだけ 
あの頃の勇気を とり戻して たとえわずかな望みでも 
幸せへとたどり着く 近道は知らない 
限りのない毎日に 悔いは残さない 
喜びと哀しみ 背中合わせ 燃える涙は こぼれ落ち
 
喜びと哀しみ背中合わせ 燃える涙はこぼれ落ち

 

■松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説6~1990-1991

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