以下の記事を読んで、母のMCIについて考える。

 

血流の良くなると言われている、ナットウキナーゼのサプリを毎日食べさせ、クルミやアーモンドを毎日食べさせ、青魚のサバやイワシを頻繁に食べさせ、毎日電話して日々の様子を話させ、週二回直接実家に行って話をする。

 

それだけで、ずいぶん症状が緩和された。

 

わけのわからない治療薬で薬漬けにされ、症状が悪化しないでよかった。

 

 

 

 

 

 

「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」

週刊現代(講談社・月曜・金曜発売)

「アルツハイマーは4割が誤診だった?」...認知症薬が利かなくてもこれまで原因や対策が分からなかった「ヤバすぎる理由」 (msn.com)

 

人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ。

1章記事『日本人に「認知症がぶっちぎりで多い」のはナゼなのか? 最新脳科学でわかった、黒幕とされる「ある脳内物質」の名前』、2章記事『「AB型で右利き」の人は認知症になりやすい! 最新研究でわかった「驚きの理由」』、3章記事『87歳の医師が「認知症にならないために実践する」毎日の生活ルーチンがヤバすぎる…!』より続く。

最新の治療薬が効かない

ここまで認知症の原因やその予防法について見てきた。しかし、いざ認知症になってしまったら、その先はもう医師による治療や薬に頼るほかない。

認知症治療は日々、進歩を遂げている。その象徴と言えるのが、アルツハイマー病の治療薬であるレカネマブの登場だ。

もちろん、これまでもアリセプトやメマンチンなどアルツハイマー病の薬はあった。とはいえ、これらは病気によって減少する脳の神経細胞の働きを助ける薬で、症状を緩和させる対症療法的なものだった。

一方でレカネマブはアルツハイマー病の原因物質の1つと考えられている「アミロイドβ」に直接働きかける。

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Gettyimages© 現代ビジネス

 

ところが、このレカネマブをはじめとした抗アミロイドβ抗体薬の治験をめぐって重大な事実が判明した。新潟大学脳研究所助教の春日健作氏が説明する。

「治療効果を示さない患者が多数出ました。なんとその原因の一つは、アルツハイマー病と診断されて集められた治験者の2割程度が、実際にはアルツハイマー病ではなかったからなんです」

誤診のせいで、正確な薬効を測ることができなかったというのだ。

4割が誤診?

こうした事態から、研究者たちの間では認知症をより正確に診断する方法が模索され始めた。そこで昨年春、春日氏らの研究グループは、認知症患者から検査目的で採取した脳脊髄液を解析した。

その結果、日常診療でアルツハイマー病と診断された患者のなんと4割が誤診、つまりアルツハイマー病ではない可能性が明らかになったのだ。衝撃的な数字だが、なぜこのような結果となったのか。春日氏が語る。

「アルツハイマー病は『脳の病気』なので、本当は脳を解剖しなければ、正確にアルツハイマー病なのかそうでないかは診断できません。しかし、生前に脳を解剖することはできない。これまでの診断は医師の力量に頼るところが大きかったゆえに誤診もたくさんあったということなんです」

 

そもそも「認知症」は病名ではない。認知機能が失われ、かつ日常生活に支障が生じている「状態」の総称である。

そして、その原因となる疾患は70以上に及び、専門医でも見極めは容易ではないのだ。メモリークリニックお茶の水院長の朝田隆氏が説明する。

 

「認知症は、実は非常に歴史の浅い疾患です。私が医師になった当時の健康寿命は60代後半くらいで、『ボケる』前に亡くなる人が多かったので、医師としてあまり認知症について勉強・研究する必要がなかった。高齢化が進み、該当する症状を持つ人が増えたことで、医師たちも認知症を認識するようになりました。そのため、本当の意味での専門医が少ないのです」

 

薬が効いているのか確かめない

認知症を最初に診るのが大抵、町医者であることも誤診が多発する原因の1つだ。くどうちあき脳神経外科クリニック院長の工藤千秋氏が語る。

 

「認知症の原因の約3分の2がアルツハイマー病だと言われています。そのため大半の医師は、物忘れやうつ状態など認知症のような症状が見られる患者が診察に来た場合、アルツハイマー病を疑い、とりあえずアリセプトなどの認知症治療薬を処方します。

そこまでならまだいい。問題なのは3、4ヵ月経過を見て、処方した薬が効いているかどうかを確かめないことです。効果がなければ、他の疾患かもしれないと見方を変えなければいけない。

 

ところが、なかには認識を改めず、薬を出し続けている医師もいます。当院にも5年も効かない薬を処方され続けた患者さんが来院されたことがあります。認知症は3年スパンで進行していきますから、もう初期の状態をとっくに通り過ぎてしまっていました」

 

同じ認知症でも原因疾患が異なれば、治療法も異なる。誤診によって効きもしない薬をずっと処方され続け、無駄な医療費を払い続けた挙げ句、改善するどころか悪化させてしまうこともありうるのだ。