シェーンベルクシリーズ完結しました | 須藤千晴 official blog

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セルフプロデュースで半年間かけて開催してきたシェーンベルクシリーズ全4回が2/21(土)に最終回を迎え、彼のピアノソロ作品を全曲演奏するという目標を達成して完結しました。


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(↑毎回素晴らしい調律・調整をして頂いて最高のベーゼンドルファーインペリアルモデルで演奏する幸せ。。。その音色と響きに私自身も酔いしれていました。)


4年ほど前からシェーンベルクの魅力に徐々にはまっていった私ですが、今回のピアノソロ作品全曲シリーズというのはかなりチャレンジングなもので、企画段階から、本当にやり切れるのか、心のどこか数%の部分で決して消し去れない不安のようなものが常にあったように思います。
もちろん、わくわくする思いとやりがいを感じる部分の方が圧倒的に多いのですが、それほど、自分にかけたプレッシャーの重みは相当なものだったようです。笑。


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第二回目にはヴァイオリニストの枝並千花さん、チェリストの古川展生さん、第三回目には指揮者でピアニストの冨平恭平さんにゲスト奏者として共演して頂き、浄められた夜のピアノトリオ版や室内交響曲第一番の4手版なども演奏しました。
素晴らしいゲストの方にいらして頂いてシリーズがより一層華やかになりました。
ありがとうございました。。


また、ベーゼンドルファーのスタッフの方々には企画段階からご相談に乗って頂き、毎回のコンサートでも温かく支えて頂きました。

そして日本アコースティックレコーズのスタッフ方々、関係者の方々、そしてシリーズ第一回目から皆勤賞でいらして下さった方をはじめとするお客様、本当に沢山の方々に見守って頂いてシリーズを達成することができて心から感謝しています。

本当にありがとうございました。


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(↑十二音技法についての説明を交えながら・・・)

MCでもお話しましたが、シリーズは最終回を迎えましたが、私はこれで終わりとは全く!!!思っておりません!笑

思い描いているのは9年後のシェーンベルク生誕150年の年に、今回のシリーズよりももっと大きな何かをやり遂げること。

ピアノソロ作品も、それまでにもっと掘り下げて勉強していきたいと思っています。


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(↑いつの間にか髪を振り乱して弾いていました。笑)

コンサート翌日の日曜日は、何かをやり遂げた達成感よりも脱力感の方が大きくて、ふわふわした1日を過ごしていました。笑

今週はUstreamちはるデートの第二回目や、2/28土曜日には西麻布でソロコンサート(全く違ったプログラムでやります)も控えているので気持ちを新たにがんばりたいと思います。

今後ともよろしくお願い致します♫


シリーズ第一回目から演奏した全ての曲目を書きとめておきたいと思います。

・シェーンベルク:3つのピアノ曲 op.11
・シェーンベルク:6つのピアノ小品 op.19
・バッハ:パルティータno.1  B-Dur 
・ツェムリンスキー:リヒャルト・デーメルの詩による4つの幻想曲 op.9
・ベルク:ピアノソナタ op.1
・バッハ:平均律第一巻 g-moll プレリュード(アンコール)
・シェーンベルク:3つのピアノ曲1894より第一 曲
・シュトラウス:ヴァイオリンソナタop.18 Es-Dur
・シェーンベルク:浄られた夜op.4(ピアノトリオ版)
・クライスラー:愛の悲しみ(ピアノトリオ版・アンコール)
・シューマン/リスト:献呈
・シェーンベルク:4手のための6つの小品
・シェーンベルク:5つのピアノ曲 op.23
・シェーンベルク:室内交響曲第一番 op.9(4手連弾版→2台ピアノ)
・ヨハン・シュトラウス:南国のバラ(2台ピアノ版・アンコール)
・シェーンベルク:ピアノ曲 op.33a
・シェーンベルク:ピアノ曲 op.33b
・シェーンベルク:3つのピアノ曲1894
・シェーンベルク:ピアノ組曲 op.25
・リスト:愛の夢第三番(アンコール)
・シェーンベルク:6つのピアノ小品op.19より第一番、第六番(アンコール)