突然ですが、どれが被せものか分かりますでしょうか
当院ではメタルフリー治療を推奨しておりますので、
この様に、どれが自分の歯で、どれが被せ物か分からないくらい綺麗に仕上げる事が出来ます
ということで
今日は前歯の審美治療のお話です。
この患者様は10年以上前に前歯4本の神経を取っていて、
土台と被せ物を共に保険治療で治療されていました。
この患者様の問題点は
①歯と歯ぐきの間が黒ずんでいる
②歯ぐきの位置がそろっていない
③被せもの自体の色が黄ばんでいて透明感がなく不自然
以上の問題を解決し、前歯の審美障害を解決して行きます
まず歯と歯ぐきの間が黒ずんでいる問題
古い被せもの前歯4本と、その中に入っていた金属の土台を全て慎重に取り除くと
中の歯にかなり大きな虫歯がありました。
神経を取っている歯は、虫歯の傷みを感じる神経が無いので、虫歯になっていても自分で気付く事が難しいのです。
また、保険の金属の土台は銀合金で出来ているので、銀イオンと、歯の中のタンパク質の硫黄物が反応して黒っぽい硫化銀になります。
それが、歯と歯ぐきの間を黒くしている理由です。
なので特に前歯の治療では、保険の土台ではなく、
金属を一切使わない、ファイバーポストをオススメ致します。
*土台についての詳しい記事は2個前のブログを見て下さいね
また 透明感が無く不自然な被せ物 という問題。
内側で金属を使っていると光の透過性がないので、歯と同じ様な透明感が無く天然の歯と比べるとマットな白さになってしまい不自然な見た目になってしまいます。
これは先ほどお話しした様に、
土台も被せものもメタルフリーで治療する事で解決されます。
そしてこちらが最終的な被せものが入った状態です☆
Before
After
ここまで約3回の来院で治療可能です
歯ぐきの黒ずみまで綺麗になっていますね
少し残っている歯ぐきにしみ込んでいる黒い点は後にレーザーで除去する予定です。
ここまでそろって来ましたが、これ以上歯ぐきのラインをそろえるには、
歯周外科的な処置が必要となります。
その際には、下がっている歯ぐきに口蓋から粘膜を持って来て移植します
ただし今回は、この様に笑った時のスマイルラインで歯ぐきまで見えないのと、
患者様の満足度がこのままでも充分でしたので、外科処置はせずこのまま進めていきました。
この様に前歯の被せ物の作り替えや、
歯並びが悪いが矯正ではなく一気に時間をかけずに治したいという方は是非一度ご相談下さいませ。
綺麗な笑顔は綺麗な口元から!!!