こんにちは。

先日、講演のため大宮駅から新幹線に乗り宇都宮まで行ってきました
歩く近いですね。宇都宮(^_^)v 

今回は
『最新のにきび治療薬/デュアック配合ゲル』の販売元、ポーラファルマ主催で宇都宮の皮膚科Drを集めての講演会が開催され私もお話しさせていただきました。私の演題は『ざ瘡の臨床治療』(保険診療~美容皮膚科でできること)。座長は馬場医院 副院長 馬場安紀子先生でした。講演内容を少々…ご紹介しますね。


ーにきび治療の最終ゴール??ー
まず、私の考える『
にきび治療のゴール』は『瘢痕を残さない』ことです。現状、初期のにきびの人でも65.4%の方に萎縮性瘢痕が認められるとの報告があります。『瘢痕』になってしまうと今の保険治療では残念ながら有効な治療法がありません。ですので『瘢痕』を防ぐには早期の積極的な治療が望まれます。

近年、保険治療でも次々と良い治療薬が登場しています。『デュアック配合ゲル』もその一つです。


軽いピーリング作用をもち、面皰にも効果のある過酸化ベンゾイルを主体とし抗菌剤のクリンダマイシンを配合。急性期の炎症性皮疹、つまり赤いにきびを改善させます。ただ、副作用として紅斑、乾燥が高頻度に出現するので、途中で治療が辛くなり挫折してしまう患者さまも多くいらっしゃいます。途中であきらめずしっかり効果を出すための私なりの工夫を講演ではご紹介させていただきました。


ーにきび治療(美容皮膚科)ー
また、にきび治療の美容皮膚科(自費診療)に関しては、早く良くなりたい方外用剤の副作用が嫌な方にきび瘡治療+美肌効果を期待する方にきび跡が気になる方…などに行っていて効果を出しています。

例えば、①ケミカルピーリングは皮膚を剥離して皮脂の排出を促し、二次的に表皮細胞や真皮コラーゲンを増加させにきびだけでなく軽いにきび跡、肌のくすみなども改善します。こちらの治療はビタミンC/トラネキサム酸/プラセンタなどのイオン導入とともに行っています。②レーザー治療ではNd-Yagレーザーを用いてYAGアクネレーザーによる血管収縮作用で赤みを軽減し熱作用がアクネ棒菌を殺菌し、真皮コラーゲンの再構築を促し軽い瘢痕も改善されます。

まだまだ書き足りませんが長くなるのでこの辺で。にきびで悩んでいる方はぜひ診察にいらしてください。たくさん相談してくださいね。


ー爪白癬外用薬登場ー
さて、今回の講演の2題目は帝京大学医学部皮膚科学講座 主任教授である渡辺晋一先生による『爪白癬治療の新展開』でした。座長は自治医科大学皮膚科学教室 教授 大槻マミ太郎先生でした。爪の白癬治療に『ルコナック爪外用液』という抗菌力の高い外用薬が登場しました。

今までの治療では、爪白癬には内服薬を用いていましたが内服のために血液検査が必要だったり飲み合わせに制限が多かったのですが、内服薬でなくても爪白癬の治療で結果が出せるようになりました。爪白癬で悩んでいる方もぜひご相談にいらしてくださいね。


講演も無事終わり懇親会へ。懇親会では、自治医の准教授や座長の馬場先生と楽しく過ごし、夜は、大槻教授ご推薦のフレンチを食べに行きました。学術トークから普段聞けないようなカジュアルなお話しまで楽しく有意義な一日を過ごしました。

帝京大学医学部皮膚科学講座 主任教授
渡辺晋一先生
自治医科大学皮膚科学教室 教授
大槻マミ太郎先生
と。