こんばんは。来月から1社と契約がなくなってしまう状況で、現在かなり暇……というか、時間がもらえている私です。
ゲームやアニメ、コミックなど、このブログでは自分の好きなものや、お仕事で関わって来たものを、そこそこ自由に書いていました。しかし、今から書くことはブログのジャンルに大はずれです
「それでも大丈夫」という寛大な方に、読んでいただければと思います。
▼今日読んだマンガ。SAOです。気分転換になる~!
じつは、私は不妊治療に1年以上取り組んでいました。「子供は欲しくない」と豪語する夫が、手のひらをドリルのようにひっくり返すまで、半年。そして、治療を始めたのが、昨年の7月のことでした。
夫が検査を嫌がったり、検査代は割り勘、子供の費用も割り勘……と、いろいろ言ってきた後、深刻な男性不妊とわかって、またも手のひらドリルしたのが、去年の秋。
AIH(人工授精)が、精子回収不良でできなかったときに揉めた際でした。それから、夫は自分の精子不良の原因を突き止めるべく奔走! 結果、銀座リプロ外科で精索静脈瘤の手術をすることになりました。
保険でできる手術もありましたが、より専門的な“永尾メソッド”の手術を受けた夫の精索静脈瘤は、3か月後に完治しました。なんと手術してみると、かなり重度の精索静脈瘤だということがわかったのも、驚きです。
それから、治療を再開した年明け。2月に1度目のAIHをしましたが、失敗。コロナの影響で遠方の病院に通えなくなってしまったので、最寄りの病院に転院して、5月に2度目のAIH。6月に3度目のAIHをするも、結果失敗となりました。
ホルモン値を計測すると、黄体期でありホルモンを補充しているにも関わらず、ホルモンが増えなくなってしまいました。そこで、病院にKLC(加藤レディスクリニック)への転院を勧められ、7月より通い始めました。
▼病院に行くと無料でもらえるKLCメソッドの本。
そして、8月に入って分割胚(新鮮胚・2日胚)を移植した次第です。
さて、タイトルにある『【低hcg】検査薬が陰性→病院行ったら陽性だった話』ですが、ここからとなります。
移植から8日(ET8)、妊娠検査薬でフライングしたのですが、真っ白 とにかく、なんにも引っかかっていない状況でした。
失意の気持ちで移植から10日(ET10)を迎えて、血液検査をしたら…βHCGが26mlU/mLでした。これは、早期発見の妊娠検査薬で引っかかるか、引っかからないかの値です。
一般的な妊娠検査薬は、βHCGが50以上で反応するものが多いので、真っ白だったのも頷ける結果です。
ここまでの確率の計算は以下の通りです。
採卵日に採卵できる確率=約90%
成熟卵胞である確率=約90%
体外受精(全体の4割)で受精できる確率=約70%
顕微授精(全体の6割)で受精できる確率=約50%
着床率=約35%
これを掛けていきます。
90%×90%×50%×35%=14%
つまり、ここまで来る確率は14%でした。(夫の精子の値が悪くてICSIとなりました。)
それなのに……。
「妊娠継続率は4割程度ですね」というドクターの言葉
つまり、この14%に40%を掛けるわけなので、5%ってことになります。それくらい確率が低いので、不安にもなります。
ET10のあと、ET15に再度検査をすることになりました。通院前日は眠れず、この前の記事を書いたわけで……。そして、ET14夜中のフライング検査でも、検査薬が真っ白
もう駄目だと思いながら、仕方なく病院に向かいました。朝から早かったのに、この日に限って血液検査してからかなり待ちました。いつもより余計に、30分……1時間……。
結果、βHCGが290まで伸びていました。な……なんだよ! 伸びてるのかよ! と驚く私でした。ドクター曰く「妊娠継続率70%程度でしょう」とのこと。
ここで、ふと思いました。
……検査薬どうした
つまり、市販の妊娠検査薬で1回もかすらなかった私が、検査薬で陽性になるであろうβHCGの値をたたき出したということになります。
確かに、検査薬には「生理予定日1週間後から」という記載がありますよね。私のET15はというと、生理開始予定日予測から4日後でした。つまり、生理中の4日目くらいということです。
そして、尿中と血中のβHCGの濃度のちがいについて、ドクターに訊ねると……。
「わかんないですね」というシンプルなひと言が返ってきました。
いろいろネットで調べると、尿中だと水分で薄まる可能性や、尿にホルモンが排泄されるまで時差があることなどが、偽陰性となる要因なのでは? と、いうことが出てきました。
ホントかいな?
でも、実際自分で体験してしまったからなあ……。
ここまで来るのに、いろいろ調べました。低hcgのことや、検査薬のこと、妊娠継続率のこと。とくに、妊娠継続率については、チェッカーとなるサイトがあるので、簡単に調べられます。
不妊治療はストレスとの戦いです。そして、幾度となく繰り返される合格発表を、成功するまで続けていく作業です。よくアドバイスで「淡々とした気持ちでやりましょう」とか「何回までか決めてやるべきです」とかありますが……。
そんな風に考えるのは、現実問題として無理でした。
検索魔になりますし、不安でいっぱいですし、心配ですし、やるだけのことをやってみようってなります。運動、食生活、漢方薬、鍼灸、サプリ……。治療費だってバカにならないけど、結果を出すために、なんでもしようってなっていきます。
そんな中で、詐欺みたいなものも、ためになったものもありました。ここで一つ、書籍をご紹介したいと思います。『不妊ストレスにさようなら』という本です。こちらは、マインドフルネスや瞑想を中心に、気分をコントロールする術をトレーニングできる本です。
さまざまなアプローチがあるので、瞑想する習慣のない人でも、知識として頭に入れておくといいなと思いました。そして、今飲んでいるサプリメントが『エレビット』です。
ほかの葉酸サプリも飲んでいたのですが、一時的に豆乳を毎日摂取していたら、黄体ホルモンが異常値になってしまったので、大豆由来の成分が入っていない『エレビット』を選ばざるを得なかったのも理由でした。
サプリメントの成分由来は、KLCで説明を受けました。そして、漢方薬も非推奨になったので、きっぱりやめました。そして、ほかにもお世話になったものは、お灸。
三陰交にだけお灸をしていました。着床の可能性がある時期は、避けていました。熱いものの方が効果が得られるとのことでした。最初は『せんねん灸 レギュラー』からやるといいらしいです。
と、いろいろして来た私ですが、一番結果をもたらしてくれたのが、高度不妊治療……ICSI(顕微授精)だったということでした。
つまり、人工授精を何度繰り返しても駄目だった可能性もあるわけです。私の行った3院目の病院は、患者さんの年齢を優先して考えているところでした。そこのドクターは言っていました。
「卵子は今このときが一番若い」
「AIHで5回目までに妊娠する人が8割」
「ドクターXみたいな人は医師にはいない。でも培養士にはいる」
「いい培養士は、日本に何人もいない」
「大丈夫。あなたは高い確率で妊娠できると思う」
と……。その言葉に突き動かされ、体外受精の道へ進んだ私でしたが、運がよかったとしか言いようがありません。
そして、ホルモン剤の副作用が出やすい私でしたが、KLCの低刺激法なら、なんとか耐えることができました。繰り返す排卵誘発剤の影響か、AMH(抗ミュラー管ホルモン)が、2.8から1.8まで1年で減少していた私。
不妊治療……東尾理子さん風に言うとTGP(=Trying to Get Pregnant。“妊娠しようとがんばっている"の意)は、時間が勝負という側面もあるなと改めて考えさせられました。
ほかにもいろいろ、TGPで経験したできごとはたくさんあったのですが、治療を通じて夫との絆が深まったと感じています。何度もケンカして、何度も離れようと思いましたが、だんだん夫を信じられるようになったのは、夫も私も諦めなかったからだと思います。
これから、どんな結果が待ち受けているかわかりませんが、いい結果を夢見て一歩一歩前へ進んでいけたらなあと思います。