私は今までこの手の話題には口を出さなかったのですが
なんとなく…口を挟みたくなったので日記という形で
意見を言ってみたいな…と思います。

ここ数年、乙女ゲームの多くがアニメ化になっています。
私はこのことに対して、それほど懸念したり批判的な意見は持っていません。
制作サイドから見れば、作品を色々なコンテンツで提供したいと思うのは
当然の流れですし、より利益を出さなければ会社として発展していけないので
利益が見込めるのであれば、そうしなければいけないんだと思います。
(勝手な解釈ですが)

乙女ゲームファンが懸念しているのは、コンテンツが増えファンが拡大し
乙女ゲームの「BL化」でしょう。

私は腐女子です。でも乙女ゲームを「BL化」することはしません。
乙女ゲームは女性(自分)を主人公とした恋愛ゲームだからです。
主観的にストーリーに感情移入させる商品に対し、実際嵐のように
プレイしていく私には、作品を側面から見るという発想は
想像力が乏しくて行えないからです。

だからといって、アニメコンテンツになってファン層が広がった作品に
「BLを想像しないで!薄い本作らないで!」などとは思いません。
作品を元に想像したり妄想したりするのは個人の権利だと思ってますから。

ですが、その想像・妄想を昨今では簡単に吐露し記録し残すことが出来てしまいます。
”王様の耳はロバの耳”状態と言いましょうか…?
BLというものを”知りたくなかった”もしくは”嫌悪”している人の目に
簡単に触れさせることが出来てしまう世の中になりました。

私はもちろんBLを否定する人に「視野が狭い!」などとは思っていません。
デリケートな人の性癖に関わる問題でもあると考えているため
嫌悪する人がいて当然だと思っています。

実は私もこう見えてBL作品に導入する時は友達の影響ですんなりでしたが
その後半年ほどで、BL作品を嫌悪するようになって、当分の間
鑑賞を控えていた時期がありました。

だからでしょうか?BLを嫌悪する人もBLが好きな人の気持ちも
なんとなくわかるような気がしています。

さて本題に戻りますと…
乙女ゲームファンの多くは「BL化」を望んでおらず
純粋に恋愛ゲームを楽しんでいたにも関わらず
コンテンツが増え、ファンが増加したことにより
色々な考えを持つファンが増え、結果、
両者の考え方・作品の捉え方に大きな差異が生まれ
制作サイドもファンの反応から作品の方向性を見失い
最終的には作品の本来持っていた良さが壊れてしまうのではないか…?
という心配が出てくるようなのです。

そのことは「作品が荒れる・荒らされる」と表現されます。
具体的には、乙女ゲームをプレイせずアニメから作品を知ることにより
主人公に感情移入できず、むしろ主人公を否定したくなり
その感情をむき出しにし、公で発言したり行動したりする行為を行うことや
乙女ゲームをプレイしてその作品好きだったのにコンテンツ多様化により
変化についていくことが出来ず製作者サイドを批判する行動をとるなど
する人が現れる状態になってしまうのではないか?
という感じです。

…これらの意見を踏まえての私の考えですが
『自分は自分だ。相手に押し付けず少しの思いやりを持つ。』
と、いうことです。

考えを吐露することは悪いことではありません。
しかしTPOを弁えないとそのことで無関係な人を不快にさせる事が多少あることを
覚えておかなければなりません。
さらに発散して全てが解決できればいいですが、そんなに世の中
甘くはありません。

・主人公の女はBLにいらないからグッズを壊して写真でアップする
・自分はBLは理解できないから全ての腐女子は死ねと公で発言したものを載せる

上記の行動に思いやりや、本当のアイデンティティが存在してると思いますか?
考えたり、思ったりすることは自由です。過激なことでもです。
でもそれを感情に任せて発散し、他人に迷惑をかけたら
犯罪行為と酷似していると思いませんか?

みんなが生き易い世の中にするためにルールやマナーがあります。
はっきりしたものや曖昧なものまで様々ですが
今一度意識してみるというのは大切だと思います。
ただし、マナーを意識し過ぎて自分の考え方を相手へ
押し付けるような言い方をしてしまう可能性がありますので
マイルールで他人に強要し意見しないようにすべきだと思います。

折角楽しい物事が増えようとしているのです。
二次元コンテンツは戦争の場ではありません。
否定しあっていても始まりません。
純粋に楽しもうではありませんか!

自分の考えをしっかり持つこと。
それを押し付けず周囲に思いやりを持って行動すること。


その2点を大切にしていきたいと…自分は思っています。