2.ではこの世界は創造されている世界であるということが想定
  出来ることを明らかにした。
  陶芸家が焼き物を作る様に粘土をこねて台に置き、台を回しな
  がら器の形に整えていく。乾燥させてから絵や彩色を施し、釉
  をかけて焼き釜に入れて焼く。作るといえばこんな現場を想像
  するのだが...。

  1.で完全と未完は同じものの現れ方が異なったものだが、互い
  は全くの別物ということを記した。
  この世界は完全の性質を中心として、その性質がこの世界に住
  んで(座して)、この世界を体験しているという構図である。
  妙な言い方だが生活(体験)そのものが創造ということになる。

  我々個人もこれと同様である。個人の本質がこの世界に住んで
  様々な体験をすることで個人作りしている。またそれを通して
  この世界の創造にも加担している。この構造は我々に自分は肉
  体だ、自分は霊体だというような錯覚を起こさせているが、肉
  体や霊体は本質がこの世界に存在し活動するための道具である。