0による除算が出来ないというのは何とももどかしい。
そこで少しばかり浪漫を抱いてみることにした。
1 × 0 = 0 である。
0 = 0/1 = 0 ここまでは問題ない。
1 = 0/0 これも式の変形として分からんでもない。
次に、
2 × 0 = 0 も同様にして、
0 = 0/2 = 0 更に、
2 = 0/0 となる。
従って
0/0 = 1
0/0 = 2
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となり、0/0には無数解があるということになる。だから0の除
算は考えないということのようだ。ググった結果はそうだった。
一方、
lim 1/ⅹ = ∞ ・・・①
x→0
xを極限まで0に近づけると∞になるので、0の除算は例えば、
1 / 0 = ∞
と考えたらよいのか?
色々考えた末、私は“0”を“何も無い”と解釈して、0(何
も無い)の絡んだ除算、掛け算は0(何も無いにセットされる)
と定義してみた。
元の数式 変形式 現数学 ゼロ浪漫
0/0=0 → 0=0×0 元式に問題あり → 問題なし
1/0=0 → 1=0×0 両式に問題あり → 変形式は成立しない
2/0=0 → 2=0×0 両式に問題あり → 変形式は成立しない
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0×0=0 → 0=0/0 変形式に問題あり → 問題なし
1×0=0 → 1=0/0 変形式に問題あり → 変形式は成立しない
2×0=0 → 2=0/0 変形式に問題あり → 変形式は成立しない
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ということですっきりした形になり、計算可能になった。
0が絡んだ除算、掛け算は0になって数式には影響しない。
次のように考えることもできる。演算は行為である。演算とい
う行為を通して答えを得る。
例えば、
1/1=1
という分数は1を1つに分けた結果について問う数式である。
1/2=0.5
1を2つに分けるという演算の結果は0.5ということだ。
では、
1/0
はどうだろう。1を分けないと解釈して答えは1とすると1/1と同
じになってしまう。分けるのと分けないのと解が同じでは変だ。
演算は動的であるが故に結果が生じるが、静的なものは動きが
無いので何も生じない。0はそういう静的な数字である。今まで
0を他の1~9の数字の仲間と考えてきたが0は別物である。『波
風が立たない静止した数字』はどんな場合も決して『波風が立た
ない』のだ。0にくっ付くと0になるという考えは数学上問題とな
るだろうか?
①式で分母を限りなく0に近づけると∞になるので、∞の向こう
には0(何も無い)があることになる。このような形でこの世界
が閉じているとしたら...もっと浪漫を感じてしまう。
この考えに至るきっかけは光速度不変の法則にある。
この世の速度には限界があるという解釈にもなるが、速度がこの
世では途中でスパッと切られているような印象だ。
0についても同様に考えられるのではないかと思った。