宮部みゆきさんの推理小説

「希望荘」を読みました。


宮部みゆきさんの小説で知っているのは、

「模倣犯」ですが、ちょっと苦手な作品。


この本の表紙を初めて見た時、

この男性の前向きさに惹かれました。

きっと、この小説は明るい話❣️に違いない。



 こちらは「杉村三郎シリーズ」の四作目だそうです。

知らずに読みました。

題名の「希望荘」通り、前向きになれる作品です。面白かったです。


初めて読むには、偶然にもこれで良かったです。他の杉村三郎シリーズを読んでみたくなりましたから。


杉村三郎は、私立探偵です。

安アパートに住み仕事があるのか、

生活はしていけるのか!?心配しながら読み始めました。

杉村三郎という人間性が人を惹きつける魅力を持っています。

ささやかな依頼を交通費のみで請け負います。

離婚歴がありますが、探偵になる前の出版関係の仕事や一流商社勤めの経験を通しての洞察力が光ります。


 一気呵成に読み進みました。

東京都北区に事務所兼自宅のアパートがあります。

川口と赤羽の河川敷を通る電車や列車に乗ったことのある方なら、親近感をもつと思います。

事件もその辺りですから。

この作品では、リアルに日時が出て来ます。

あの東日本大震災に繋がって行くとは。


現実離れしないところも素晴らしい。