みをつくし料理帖シリーズ 第5巻「小夜しぐれ」を読んでいます。
時代小説文庫です。
「料理人は 人を 幸せにしてくれる」と帯に書かれています。
既に4巻出ているわけですが、読んだでみたのはこの巻が初めて。
文庫本で290ページ。590円はちょっと高め。
角川春樹事務所から出ている「ハルキ文庫」
最後にもお料理のレシピが掲載されているので、ちょっとお得。
髙田 郁さんは兵庫県宝塚市生まれで、中央大学出身です。
1993年、集英社レディスコミック誌に漫画原作者としてデビューしたとあります。
コミック誌では川富士立夏というペンネームをお持ちの方。
この作家さんの経歴が、この作品の主人公「澪(みお)」と重なるんですね。
江戸の文化に惹かれる今日このごろ。
旬の美味しそうな料理が「つる家」にはあります。
今や、澪は江戸で腕を振るう若き女料理人です。
「関西創作和風料理」を江戸っ子にどう食べてもらうか毎月勝負しています。
『みをつくし料理帖シリーズ』とは、1802年(江戸時代中期)の時にわずか八歳で大洪水による災害で両親を失った孤児のが縁あって大阪の名店「天満一兆庵」に引き取られた事をきっかけに、天賦の料理の才を徐々に開花。
ところが、事情があって一兆庵のご寮さん(女将さん)と大阪を出て、
江戸へ。
「つる家」にお世話になって関西と関東の料理に橋をかけていく。
人生波乱万丈の中で、人としても料理人としても成長していく人情風味の時代料理小説シリーズです。
小説「小夜しぐれは」文化十二年(1815年)睦月からのお話、数編からなります。
「迷い蟹 ー 浅蜊のお神酒蒸し」から始まります。
「迷い蟹!?」
「大阪じゃあ浅蜊は滅多と食わないそうだから知らねぇだろうが、殻の中に迷い込んで蟹が住むのは、そう珍しいことじゃねぇぜ」
「『今朝買った、浅蜊の中に 迷い蟹』ってな。もっとでっかい貝を選んで棲みゃよいのによぅ」
俺の腹ん中で成仏しなよ、と蟹を摘まんで口の中へ・・・。
ここの描写は正に江戸っ子!!。
こういわれるのは、江戸幕府開かれてから100年が経った元禄のころから。
上方に対抗できる文化の自信が生まれたからです。
この辺については、また別の時に。
昨夜から読んでいるのでこの短編は読み終わりましたが、まだ途中。
ほかにも気に入った会話文を載せたいと思います。
「(ろくでなしだった俺が変われたのは、おつるが居ればこそ。)
信じて寄り添ってくれる誰かが居れば、そいつのために幾らでも生き直せる。ひとってのは、そうしたもんだ。・・・・。」(種市・・つる家主人)
もう一つ。
「 あれこれ考えだせば、道は枝分かれする一方だ。良いか、道はひとつきりずつ、(と心の重石が外れる)」(澪の闇の中で)
ここまで。。