ツアーの参加者は
私以外は全員家族連れかカップルのペルー人でした。
一人で参加してるのなんて、私だけ。
だいたいペルー人は一人で行動しませんから。
そんな私に休憩場所で声をかけてくれた家族がいて、
その後、ずっと一緒に行動してくれました。
彼らのおかげでとても楽しいツアーになりました。
約20年前に発見されたはかりの比較的新しい遺跡ですが、紀元前2000~3000年前の神殿と住居があり、
2009年に世界遺産に指定されています。
本格的に発掘したサンマルコス大学のルース シャディ氏は規則的に並ぶ山に興味を覚え、カラル遺跡を発見したそうです。
今でも毎日120人体制で発掘作業をしているとの事です。
遺跡の手前は緑豊かな畑が続いていました。
入場料は11ソーレスです。
炎天下のなかガイドさんの説明を受けながら
周ります。
彼に各自1ソーレス志を渡しました。
上から掘ったら
崩しながら下に掘り進め、
全て発掘後元に戻します。
一度も盗掘にあっていない貴重な遺跡で、
骨に線描画でペリカンが描かれた笛や
農産物、魚介類、熱帯の特産品、綿などが発見されていて、広い範囲で交流があった事がわかります。
今は出土品は世界を循環していて、
ペルーにはあまりないそうです。
2m以上ありますが、埋まっています。
この谷を流れるスーペ川の恩恵で豊かな農産物に恵まれ、カラルは発達したそうです。
対岸には他の文化の遺跡がありますが、以前の文化を尊重して、別の場所に都市を形成したそうです。
残念ながら、異常気象のせいでスーペ川の水量はかなり減っているとの事です。
この神殿から23~24歳の後手に縛られた男性と
丁寧に布で包まれた子供が発掘されています。
火は2メートルの高さにもなったそうです。
見渡す限りのほとんどが遺跡。
9個のピラミッド型神殿はそれぞれ神が祀ってあり、
その他に住居もある複合都市ですが、
なんとも大きな遺跡です。
カラルのシンボルマークの渦巻き模様はナスカ、マチュピチュでも、同じ様な模様が発見されており、
ペルー文化省のマークにも採用されています。
しかし、渦巻き模様はマヤ、エジプトなどからも見つかっていると説明があり、
古代文明に共通の模様だったのでしょうか。
メソポタミアやエジプトのピラミッドと同じ時代に
カラルにピラミッド建設されていて、
しかもペルーの他のピラミッドは土のアドベ製なのに対し、遥かに時代が古いカラルは石製です。
本当に不思議で、古代文明説、宇宙人説もうなづいてしまいます。
歴史のロマンに浸りながら、お土産を買い、
カラルを後にしました。
見学時間は2時間半でした。
ガイドブックを見ると炎天下のなか何時間も歩くと書いてありましたので、辛いと覚悟していましたが、
風があり意外と大丈夫でした。
もちろん、帽子、サングラス、UV加工のパーカー、日焼け止めと準備していきましたが。
バスの中でも、カラルに近づいた時日焼け止めを塗るように指示がありました。
ペルーはSPF100の日焼け止めを売っているくらい日差しが強いですから万全の対策が必要です。
カラルから昼食のレストランまで向かう道中の風景です。
緑が美しい。