千里中央あたりから乗ってきたと思われる学生2人の隣に座りました。
ところが、私の隣に座っていた学生が友達の方に体を向けて話だし、真っ直ぐ座りながら話してくれたら大丈夫であろうに、体が斜めになっているぶん、私のスペースがとても狭い

ちょっと、不愉快な気分になりながら本を読み始めました。
さて、新大阪を過ぎたあたりで、その2人は何やらモゾモゾと話したあと、2人とも席を立ちました。
次の西中島南方までは、まだちょっとあるし、お年寄りもいない。
見渡すと一番近くのドア付近に、妊婦さんと思われる人が新大阪から乗車したようで、立っていました。
もしかして、あの人に譲ってあげたいのかな?
本を読んだ振りして様子をみていると、2人は声をかけてあげようか迷っている感じ。
勇気出して声かけたら?と内心、応援していたのですが、1人が
「でも、違うかったら嫌やし」と小声
で話している。
う~ん!確かに、ひと昔前のように「マタニティ」とすぐ分かるような服を着ている妊婦さんをあまり見かけなくなったし、反対に、普通のおばちゃんがチュニックを着たら、妊婦みたいにも見えたりするしなあ、と同感。
バックに、マタニティマークも付けていない感じ。
でも、学生さんよ、彼女は妊婦やと思うで~と思いながら、隣の空いた2席が全く違う人に座られないかと、ちょっとハラハラしながら見ていました。
西中島南方に着いた時、窓際に立っていた妊婦さんは席に気付いて、私の横に座りました。
学生は、妊婦さんが座るや否や2人で「ヨッシャー」と言わんばかりに笑顔で親指を立てていました。
学生2人は、お礼を言われることもなかったけれど、とても嬉しそうでした。
すっかり、私が江坂で座った直後の苛々はなくなり、あったかい気持ちになりました

高齢の方には席を譲ったことがありますが、まだ自分の席の近くで立っている妊婦さんに遭遇したことがありません。
女性専用車両が嫌いなので、余計なのかもしれませんが、学生に、年寄りだけじゃないって、あらためて気づかされた気がします
