高齢者の買い物トラブルの一つに「住まいのリフォーム」があるようです。
これは何冊かの本でも登場しましたが、ちょっと納得です・・・。
東大の市民後見の事例でも出てきたときも、ほんとかな?と思うような話を聞きました。
うちの実家の場合、どこからやってきたのか分かりませんが、よく
「屋根の塗り替えしませんか?」
と業者さんが来るそうです。
田舎なので、屋根なら○○さん、床なら○○さん、水道なら○○さん・・・という風におおよそ工事を頼む業者さんの名前や顔は分かっていることから、叔母などは
「用事があったら、こっちから頼みます」
とか
「屋根を塗り替えるより、先に工事しなアカンところはいっぱいありますねん!お金ないわ」
と撃退しているようです。
ただ、ある人を見ていると、こういうこともあるのでは?と最近、感じます。
ある人はリフォームが好きで・・・。
地方に住んでいるので、頼んでいる業者さんは決まっていると思います。
ただ、「あれ?またそこいじったの?」というのがあるのですね~・・・。
床暖房がおかしいからと見てもらったら、床にネズミが入っていたと言われた・・・とか、壁紙をたびたび張り替えた話を聞いたり・・・。
家に長く心地よく、安全に住んでいくためには、リフォームも必要です。
使い勝手のよい風呂やキッチンに変更するのもありですし、劣化して変えなきゃいけない給湯器、安全のための手すり、スロープなど、リフォームは色んな場面で必要となるでしょう。
ただ気を付けて頂きたいのは、リフォーム業者の「カモ」にならないようにする注意が必要です。
「そんに壁紙を張り直すほどだっけ?」
と思えるようなリフォームを繰り返していると、そのうちリフォーム業者の方も
「いや~、トイレの壁紙を張替えたら、風呂場の壁紙の汚れが目立ちますね~」
と言い出すのは自然なこととも思ったりします。(私が業者なら言ってしまいそうです
)
床にネズミが入っていたのかもしれませんが、どの程度、かじられていたのか確認したのかも疑問です。
たぶん、うちの実家だと、祖父の代からの家なのでネズミにかじられまくりだと思いますが、今のところ何の支障もなく、幸いリフォーム話もありません。
東大の授業でびっくりした話を。
高齢者の一人暮らしの家のどこかに、業者だけが分かるシールが貼られているところがあるんだそうです。
「ここの家は、商売できるぞ」
というシールなんだそうです。私は、そのときの話しか知らないので、どんな印がどこに貼ってあるのか見たことがありませんが・・・。
印がなくても、このご時世、業者同士で情報を持っていても不思議ではありませんよね。
どんな買い物でもそうですが、「これ本当に必要かな?」と契約するまでには、もう一度、考えてみてくださいね。高齢者に限ったことではないと思います。