「ちょっと聞きたい疑問」
最近、母から又聞きして気になることがあります。
知人がお母様の後見人になっているが、「いざというとき、どうしたらいいんだろう?」
と話していたと。
それこそ、私に「ちょっと聞いてみようかな」と思われているそうです。
「ま、そのうち、機会があったら聞いてきはる(来られる)やろ~」
とその話題は終わったのですが。
高齢者に対しての後見の問題や相続の問題は、できるだけ早めに疑問に思っていることは解決しておいた方がいいと思うのです。
判断能力の低下や死は、一般的には、若い人より「すぐそこ」まで来ている可能性が高いからです。
「いざとういとき、どうしたらいいんだろう?」「弁護士さんと相談して後見人になられているんだけど」というこの二言しか情報を得ていないので、何とも言えないのですが。
母との電話を切ったあと、当初は
「今、現在、後見人になられていて、金銭管理等の後見業務をやっているが、お母様が亡くなったら、後見終了手続きは何をすればいいのか?」
ということだと思い、後見終了事務について確認しはじめました。
後見業務は本人が亡くなったら終了しますが、確かにセミナーや東大の授業で終了手続きをとても詳しく説明を受けたという記憶がありません。
だから、家裁に死亡の事実を電話連絡する・・・とかそういうことを聞きたいのかなと思いました。
しかし、あれ?もしかして?
「弁護士さんと相談したうえで後見人?」
もしかしたら、お母様は高齢であっても判断能力はしっかりしていて、いざというときにために
弁護士さんに相談して「任意後見人候補者」になっている可能性もあり得ます。
それならば、その知人の方はまだ後見人ではありません。
その場合だと、お母様が判断能力が低下したときに後見監督人選任の申立てをしてくださいということが、ちょっと聞きたいことの答えになるかと思い直したのです。
先輩行政書士の先生に、かつて
「相談者の話はよく聞いて、何が一番、求めている答えか、自分でできる限りの引出から答えを出さないといけない」
と言われたことがあります。
このケースだと後見人なのか、後見人候補者なのかも事実関係を確認していないので何とも言えませんし、私が勝手にブログでちょっと聞きたいことが解消できたらな~と思ったことなのですが、電話相談などの際には、きちんと事実関係を聞かないと望まれている回答と全く別の回答を引出から出してしまうな・・・と感じました