病院の付き添い | ぽちこ~おひとり様が行く~

ぽちこ~おひとり様が行く~

「ぽちこ」・・・これは放浪生活を送っていたノラ犬の名前。ぽちこのような安心した老後を見つけたいと願いをこめて。

今日も昼から、母の検査に付き添いで行ってきました。
2時の予約だったのですが、それに間に合うように行くためには、私は約2時間前に家を出ます。
同じ関西で「大阪」「奈良」の行き来なのですが、電車のタイミングや歩く時間などを加えると、だいたい2時間前です。

母は、初めて経験をする検査で、相当に疲れた様子でした。
私もヘトヘトです。
絶食だった母と食事をして、夕飯の買い物をして、帰宅したのが20時を過ぎていました。
フラフラしながら、朝から「洗濯日和~ 」なんて思いながら干した洗濯物を取り入れ・・・。

病院の付き添いや入院先への見舞いというのは、本当に疲れます。
母は、私が人並ほどの体力がないことを一番知っているので、いつも
「大丈夫やから。一人で行くから」
と言いますが、毎回、行って良かったな~と思います。

しっかりしているはずの母が、自分のこととなると先生の説明してくださることを7割程度しか理解していないのです。
叔母の入院手続きは母が出来るのに、自分のこととなると、検査の受付とか危なっかしいもんです。
今日の検査は少々、負担がかかるものだったので看護士さんも、私が病院に到着してからは
「ご家族の方~」
と、貴重品持ちから頼まれ、検査の後、具合が悪くなった場合のことも個別で説明されました。

未来のおひとり様の私は、きっと、これ全部、自分でやって、自分でヘトヘトになって帰宅しないとダメなんでしょう・・・
いや、セミナー等で話していますが、子供がいる人もこの可能性はゼロではありません。
たまたま、母にとっても、娘の私が今、同時存在しているだけに過ぎない。

母を見ていると、先生の話をきちんと落ち着いたところで説明すれば1回で理解できます。
私がおひとり様になったとき、誰かが一緒に付き添い、
「木戸ばあちゃんね~、胃がんの疑いがあるから検査しようね・・・だって」
と言ってくれたなら、(ちなみに母は胃がんではない。私は幼少の時から胃が悪く、すでに萎縮を指摘されているため、胃がんで死ぬと覚悟しているだけ)
「ああ、胃がんね。検査するんだ」
と理解が深まるような気がするし、胃カメラを飲んだ日に付き添ってくれたら、ちょっと帰り道が心強いかもしれない。

しかし、この役割を誰がするのか?ということ・・・。
後見人の仕事ではない、そもそも、母は被補助人でもなければ、介護認定を受ける体でもない。
民間でそのようなサービスがあったとしても、お金を払ってまで・・・と木戸ばあちゃんは無理してでも一人で行ってしまいそうだし。
反対に、サービス提供者になるなら、それなりの時給をもらわないとヘトヘトになる可能性があるし。
せめて、「なんかあったら、電話してきていいよ、病院に行ってやるから」というような親友を大事にしておかなければ!そして自分も親友を助けようと・・・。

どうか、親御さんが慣れない検査に行くとなったら、仮に、交通費を後で請求してでも、付き添ってあげてください。
それがどうしても無理な場合、せめて検査のあと、病院から無事に辿り着いたかどうかだけでも電話してあげてください。