老後の医療に悩む | ぽちこ~おひとり様が行く~

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「ぽちこ」・・・これは放浪生活を送っていたノラ犬の名前。ぽちこのような安心した老後を見つけたいと願いをこめて。

昨日の続きです。
奥様は、終活セミナーの先生の話を聞いて、ある病気で亡くなられたご主人の闘病を振り返り、
「たしかに!」と思ったそうで、治療が良かったのかと悩むようになったそうです。

ご主人は、治る見込みがない難病になられました。
そして、ずいぶんと症状が進んでからも
「動かした方がいいから」
とリハビリを毎日のようにしていたそうです。
それは、結構、体力を使うものであったと。

さらに、一応は効くと言われている薬をどんどんと投薬されたそうですが、そのたびにご主人は
「しんどい、しんどい」
と言ったそうです。

奥様いわく、
「その時は、家族も本人も少しでも良くなる可能性があるなら・・・と投薬されることを止めるとか考えなかったんです。でも今、思えば投薬した方がその副作用で主人はしんどがった。治らない病気であったのに、本当に投薬が必要だったんだろうか?と今は、思うのです。ここ2、3年で、ずいぶん、終活とかエンディングノートとか言われるようになって、ホスピスとか色々と考えるようになれましたけど、主人が発症したころ、闘病していたころは、少しでも治すこと、良くなることをすることが当然と思っていました。」
と。

また、ご自身の健康診断についても、
「数値が平均値の範囲でなければ、嫌な気分になっていましたが、セミナーの先生の話を聞いて、気持ちが楽になりました」
と。

昨日、母の病院に付き添って、帰りの電車でふと、
「今まで、健康診断にまともに行かなかった母は意外と斬新な生き方?」
と思いました
母の場合は、健康診断を受診しなさすぎ で、今、何か所か要精密検査ですが、今まで知らなかったからこそ、自分らしく生活して来られたのかもしれません。