引っ越し作業の段取りと同じくらい気になりだしているのが、契約です。大家さんが平屋の方に移ってほしいということでの引っ越しです
しかし、入居前の畳、障子さえ変えてもらえないようで、前居住者の人が「新しくエアコンを付けるなら危ないから電気屋さんに確認してからの方がよい」とメモがあるのに、その手配は借主側がやるみたいです。
おかしいと思うのですが、叔母は今の大家さんの先代と契約してからの付き合いがあり、この引っ越しの条件も、口約束です。
口約束・・・これも立派な契約です。
恐らく借地借家法からすると、借主に不利な条件の契約は無効かと思います。
しかし、「破格の賃料の代わりに」修理はしないという口約束が成立しています。
それでも「入居前なのに?」「引っ越しはそっちが頼んできたのに?」
と思う一方、叔母の今までの生活、付き合いという法律云々では片付けられない情理にも配慮しなければなりません。
また、60歳を超えている大家さんと70歳を超えている叔母のどちらかが亡くなったとき、関わるのは私ですから複雑です。
私が後見人として、お客様(被後見人)の住居を探すことになったら?
これまで住んでいた環境、被後見人になられる前に希望なさっていた住み方などを考慮しながら入居者のことを考えて運営されているか、を考えます。
他人が契約するからこそ、情理に流されずに、長い目で見て本当に本人が安心して住めるところか、後見人の私も安心して任せられるところか・・・を考えながら契約を交わすことになろうかと思います。もちろん、きちんと法的に契約書を交わし、項目に不利なことがないかチェックします。
身内ではないからこそ、情に邪魔されず、すんなりと決まることがあります。
「親の心、子知らず」ではありませんが、離れて暮らす子供が、親の思い描いている老後の送り方や終の棲家をどれだけわかってあげているでしょうか?
そして、親が後見人の手を借りて契約しなければならないとき、親族による後見になったばかりに、妙な情で悩まされることはないでしょうか?
そういう意味においても、ご本人がしっかりされているときに信頼をもとに契約される「任意後見制度」は活用されるべきだと思います
ホームページを早く完成させて、制度をお知らせしたいのですが・・・。
まだ少しかかります