さて、今日もネイルの続きです。最終回。
ネイルサロンには、60代くらいの方もいらしゃっていました。
最近の年輩の方は、本当におしゃれです
よく、新聞やテレビなどでも介護施設に入居されている女性に「化粧」をしてあげたら、気持ちまで明るくなられた・・・とか耳にすることがありますが、ネイルにもそんな力があると思います。
指の使い勝手は、悪くなったのですが、やっぱりプロにしてもらうと綺麗で、気分が違います。
さて、行政書士事務所も、「士業」と言われますが、ネイルサロンと同じ「サービス業」であります。
私が、ネイルをしてもらっている時、「人を幸せにできる仕事っていいですね~」とサロンの人に話していたのですが、士業も、悩みを抱えて相談に来られた方に適切なアドバイスをして、不安を解消して帰っていかれたら、ネイルサロンとは違いますが、安堵感を与えることができると思います。
しかし、「遺言書を初めて、書きたいんですけど・・・。初めてなので、大まかなことは考えてきましたけど、あとは先生にお任せします」「じゃあ、お子さん二人が相続人になられるとして、法定通り、2分の1ずつでどうですか」とは、なりませんし。
そういうアドバイスだけなら、本を見て遺言を作成できますから、私には用なしです。
そもそも、なぜ「遺言書を書こうと思われたのか?」という背景や「遺言書に託したい思い」をきちんと聞いて、いろいろなケースを想定してアドバイスしなければなりません。
「争族」を防ぐための「遺言書」作成だったのに、結果的に遺言書を残したが故に「争族」が起こってしまうかもしれませんし。(遺言書は故人の最後の意思なので絶対的ですが、感情的に親族間がもめてしまうことは、結構あるでしょう)そういうリスクがあるときは、そのリスクも説明して、「それでもあなたの意思で最終的には書かれていいのです、これでいいですね」とか言わなければいけないかと思います。
遺言書は、何度でも書き直しすることはできますが、意思が変わって遺言書を書き直しする前に亡くなってしまったら・・・。
やはり、遺言書は初めて作成するときから、「これが最後の遺言書」としてアドバイスを行わなければいけません。
同じサービス業でも、予約をしてリピートしてくれるネイルサロンのようにはいきません。
次は自爪にしてもらおう!という「次」はあるかわかりません。
法律を扱うものは、一発のアドバイスが、その人の一生を決め、一寸の作業の遅さが、その人の人生を狂わせてしまう怖さがあると感じます