実家のお墓参りに行くと
時々立ち寄る
水子観音像
私には一人娘がいますが
生まれてこない子もいました。
稽留流産という
お腹の中で命を全うした子
流産は珍しいことじゃないから
経験した方も多いでしょう。
「心臓が動いていませんね」
と言われた時
そして、お腹の中から胎児を出した時
待合室で
人目もはばからず泣きました
誰が見ても
何が起きたかわかるであろう
私の異常な状態
その時付き添ってくれる人は無く
ひとりで
しゃくりあげて泣いていました
声も
堪えきれずに出ていました
きっと
そこにいる誰もが
悲しい気をもらっていたと思います
悲しくて悲しくて
涙に暮れて
そこに追い打ちをかけるように
後日
母乳が出るんですよね
からだは本当に賢くて
お腹の中から赤ちゃんが出たら
出産したと同じような状態に
なるんです。
そんなこと聞いてなかった
誰も教えてくれなかった
知らなかった
そのことがショックだったり
悲しみが倍増して
混乱して泣いたりしました
当時の夫は
そんな私を見るに見かねて
怒ったりしましたが
誰も私を止めることが出来ませんでした
こんなに悲しいことが
この世にあっていいんだろうか
そんな感じで
泣き続けていました
実家のお墓があるお寺に
ずっとあった水子観音
あの抱っこされている赤ちゃんが
私の赤ちゃんだと思って
月命日に通いました
そうやって通っていた
半年ぐらい経った8月
お盆のあたり
いつものように両手を合わせて
観音様を見上げたとき
あれ?
いつもと違う
いつものように涙が出ない
なんだか軽い
ああ
もうここにいない
もうここにいなくなったんだ
わかった瞬間でした
本当だったらすぐに
成仏していただろうに
私があんまり悲しむから
魂は半年
とどまっていたのかもしれない
もちろん
本当の事なんかわからないけど
その時そう思ったんです
もうここにいないから
もうここに来るのはやめよう
あれから30年ぐらい経ったでしょうか
今
こんなことを書いています
どんな深い悲しみも
時間が
癒してくれることもある。
命がこの世にやってきた
例え生まれなくても
亡くなった形で生まれようとも
生まれて間もなく
亡くなったとしても
そこで抱いた感情こそか
その子の居た証
たくさんの勇気と
愛をいただいた
姿を見ることは叶わなかったけど
こんなに愛しい
あなたは
風に乗って時折
私のところへ帰ってくるね。
踊ってると
そんな
見えないものにも
触れられる*・゜゚・*:.。..。.:*・'


