私が20歳の頃

社交ダンスの教師の卵だった頃

武道館で  ソシアルダンスのワールドカップがあったんです(今もあるけど)

世界の選手が踊る  その会場の

私はスタッフである師匠の使いっ走りで 武道館に居ました

インカム付けた私の師匠は 進行のスタッフであったので

その  雑用といいますか

おかげさまで フロアーの隅っこにしゃがんで

世界トップレベルの選手達の足元で ダンスを見ることができました

練習・リハーサル・雑談・本番

もちろん黙ってしゃがんでるわけじゃないのですが

あちこち駆け回っているのですが

世界の選手の  太ももが  目の前


うわーうわーうわああああああああ!!!!

鼻血が出そうでした

目ン玉が  出ちゃいそうでした




社交ダンスは  実は 男女の格闘技

自分がその世界に足を突っ込んでみて  改めてそう思う居ました

踊ってるダンスは「愛」だの「恋」だのがテーマですが

男女が組んで 自分の手足のように踊るためには

他人の身体を自分のもののように引いたり押し合ったりして

スピードを作るには

かなりの鍛錬と 格闘と 葛藤があるのです

自分の身体も思うように動かないのに

他人の身体と一緒に踊るなんて  大変なことです


リハーサルも練習も  だれにも笑顔は無く

汗と 荒い呼吸と にらみ合いと 沈黙

愛とか恋とは 程遠い世界です


男と女のアスリートが組んで何かをするなんて

社交ダンスかアイスダンスかバトミントン  くらい?



さて

世界トップレベルの選手のレッスンが見れるなんてのも素敵な体験でしたが

選手の身体って言うものも  なかなか見れるものではありません


改めて思ったのですが

ラテンのダンサーの女性は  別に痩せてないんですよね

もちろん  太ってなんか居ませんよ

でも はっきりいってむちむちしています

太ももなんか  びっくりするくらい太いです

でも(ここ大事)

足首は


びっくりするくらい  細い


お尻はでかい  でもウエストは細い


そうして  おっぱいも  ぷりんぷりん

ぷりんぷりん


そう!

全体的に  ぷりんぷりん


で    当時の日本のトップの選手は?

ガリガリでした

外人の選手達に比べると かなり貧弱

みんな、ものすごい練習量ですから 痩せちゃうんです

その条件は 日本でも外国でも同じはずなんですが


外国の選手達は  みんな むっちむち





本番を迎え 衣装を着けてメイクをした選手達が踊るフロアの隅に

20歳のちえぞうは 床に這い蹲るようにして

植え込みに隠れて 師匠の支持を待ちながら


世界のトップのダンスを見たのですが


ラテンダンスにおいて 男女の愛を語る上で

女性のダンサーは  絶対に!

肉があったほうがいい  って思いました


大体 芸術の世界においても

裸婦像ってものは 丸いおっぱい・お腹・お尻

女性って肉の丸みが魅力なんですよ



動いたときの 肉の質感

衣装からはみ出る お肉

腰をきゅうっと絞ったときに

むにっとなる わき腹の肉

回ったり 弾んだりしたときの 迫力


日本人の貧弱な身体と 海外の選手達の身体が一緒に

フロアに上がったときに 改めて


女体の美しさってものを実感しました



豊かである  受け入れてくれる  安心する

「肉」の質感には そういうものが表現されているような気がしたのです


衣装を着るために ダイエットしようとしてる私を

師匠はいつも注意しました

「痩せなくていい 練習してれば嫌でもやせてしまうんだから

 むしろ 痩せない努力をしなさい」と


そのときは はあ?なんでって思ったけど




もちろん  細い部分が無くちゃ 魅力的じゃないし

付いてる肉質も問題ではあります


でも  私のところには痩せたい女性がいっぱい来るんですよね~

痩せなくていいのにって言う人もいっぱい居て

私はいちいちそんなことは言わないんですけどね

個人の自由だし  好みだし



でも

女性の魅力って言うか

女性ならではの 美しさって言うか


ある意味「肉」だと思うんですよねえ。

ただ 細いってのはちっとも綺麗じゃないです。



でも  みーーーーんな 細く薄くなりたい人ばっかりです。



違うと思うんだよなあ~




女性ってやっぱり

柔らかくて  優しい  存在なんじゃないだろうか。