人間ってとても脆い。
肉体的にダメージを受けても、なかなか死ななくなったけれど、精神的にダメージを受けると簡単に死んじゃう。
大学の友達が、死んだ。
自殺で。
大学の中で同じグループの中に所属していた時期があって、そこそこ中が良かった。
卒業してから連絡こそとっていなかったけれど、その前は遭遇すれば10分は立ち話をする程度の仲だった。
どうして死んでしまったのかは、わからない。
けれども、生きるよりも死ぬことを選んだということは事実で、それはつまり、精神が追い詰められたということだ。
その訃報を聞いて俺は、心が揺れなかった。
涙の欠片もでない。
そのことがなんだか悲しい。
自分のこと、自分の周りのことで泣かなくなったのはいつからだろうか。
小学校低学年の時までは泣き虫だったのに、何時の時からか泣かなくなった。
卒業式、部活の引退、皆が泣いている中感情が揺れることはなかった。今回も。
考えることはいっぱいあるけれど。
死ぬことが悪いとは、俺は言えない。
今目の前のつらさが、死んで真っ暗闇に飛び出す不安だとか恐怖に勝ってしまったということだから。
それを無理に頑張って乗り越えろとは言えない。
でも、彼の死によって悲しむ人は間違いなくいるのだから、出来ればこのような結果になって欲しくなかった。
自殺は逃避の最終手段であると同時に、最大のメッセージでもある。
彼は大学4年生。
死の原因は就職に絡んだことの可能性が高い。
就職社会の現状が、将来の希望を持ちにくい形であることは否定できない。
是正するのは、他人か、それとも俺か。