父も母も叔母さんも挫折したFX。






































言い出しっぺの太朗も、いつのまにか忘れている。
そんな中、華だけが続けていた。
家に居ながらでも、これなら収入を得ることが出来ると思ったのか?
それとも単純に面白そうと感じたのか?
その辺りはあまり詳しくは話してはくれなかった。
ただ、私は
これ、上手くいけば華が一人で生きていくくらい
稼げるんじゃないの
そんな邪なことを考えていたけど




















やり方は人それぞれだと思う。
華はまず、自分が納得できるサイトをいくつか探してきた。
後はひたすら試す。
自分が納得いくやり方が見つかるまでひたすら試す。
注意事項をノートに書き出したり
自分のトレードの記録をつけたり
私はあまり口を挟まないようにしていたので
詳しくはわからないけど
かなり真面目に取り組んでいた。
そんな華の姿を見て、私には絶対無理だったと思ったし、太朗が「教えられない、自分で見つけろ」と言った意味も理解出来た。
実戦に入る前に、そんな形の練習を3年近く続けてきたけれど、それが華を成長させてくれるとは
私は夢にも思わなかった
トレードは単純にお金を稼ぐだけのものではなかった。
数字だけではなくて、その奥には人間の感情が動いているらしい。
皆は今、どう考えているのか?
どうしてこの流れが出来ているのか?
その裏には何があるのか?
皆は何を作ろうとしているのか?
そこを見極めていくらしい。
あ、もちろん、人それぞれのやり方があります

華は精神面を重視する人のやり方を学んだ。
そして、このやり方は華に向いていたと思う。
だから続けられたのかもしれない。
そこは本当に孤独な戦い。
誰に頼ることもなく、ただ自分だけを信じて瞬時に判断を下す。
そのためには余計な意識は邪魔なので
ひたすら無になること。
これが一番求められる。
それって修行の世界やんか
太朗教えて〜
そんなお気楽なことを言ってた自分が
本当に恥ずかしい
お母さん〜
ほんまにメンタルやられるわぁ
実生活で、こんなにボコられることは少ないよな
文字にすると、結構えげつない台詞ですけど
華はとても清々しい顔。
まるでスポーツの後のような
家に居ながら、社会の荒波に揉まれるとは
夢にも思わなかったわ
私、絶対強くなったと思うねん

本当に想定外!
そしていい経験が出来たと思う。








当面は親の元で生活出来る訳だから
稼ぐことにばかりに意識を向ける必要はないかなと私は思っている。
実際、華は
別に欲しいものもないし、なんとなく
もう大丈夫な気がするから今はもういいの
大丈夫って何がやねん?と思うけど
まあいいか
『今は別に稼がなくても』
そう思う理由の一つに、コロナの騒ぎがある。
自粛生活で、自分が動かなければ必要経費はほとんど発生しないことに気がついた。
そして引きこもりのはずなのに結構出歩いていたことにも気がついたそうだ。
もともと物欲のない人だから
稼ぐという作業よりも
稼げる自分になるプロセスの方が楽しくて
そして満足してしまった。
そんな気もする
まあ、まだ若いから、生きてく支えになるものは
一つと決める必要もないかな。
自分の興味の赴くままに、いろいろとチャレンジする。
そんな生き方をしてくれたらいいな










私はいつもブログに子供たちの話を書く時は
必ず許可をもらっていた。
FXの話は絶対、嫌!!と華は言っていたので
この話はきっと書く機会はないだろうなと思っていた。
でも、何を思ったのか
お母さん、もう書いてもいいよ
と本人からの申し出




華のことだから、自分の中で納得できる何かを
きっと見つけたんだろうな
私は勝手にそう思っている。
(長くなるので続きます)


