小鉄の体がホネになり
 
頭の中が空っぽになったような気がしました
 
 
小鉄のいなくなった我が家は、全く違う他所の家みたいで
 
ぼんやりと、ハウルの動く城のカルシファーのことを思い出していました
 
 
 
脱力感と虚無感の中、気づいたら部屋の片付けをしていました
 
 
小鉄のトイレや
小鉄がよく寝ていた窓ぎわのベッド
手当たり次第に買い集めたご飯やおやつ
 
 
小鉄がもう使わない物が、そのままになっていることに耐えられなかったのかもしれません
 
 
 
黙々と片付けているときに感じたのは
 
これで小鉄を失う恐怖からは解放されたんだ
 
ということでした
 
 
 
 
小鉄のトイレがあった場所に自分のワークスペースを移動して、部屋の模様替えまでしました
 
すっかり片付けたら、まるで新しい家に引っ越してきたような感覚でした
 
 
 
夜になり、オットはお寿司、私も好物のグラタンを焼いて一緒に食べました
 
オットと二人きりになった、しんとした部屋で
 
小鉄の卒業パーティーのつもりだったけど、きっと側から見たらそうは見えなかったかもしれません(笑)
 
 
 
 
 
それから、未開封のキャットフードを貰ってほしくて、その日のうちに
地元のコミュニティに投稿したら、翌日31日にさっそく受け取りに来てくださる方も見つかり
予定が入ったことにほっとしました
 
 
できるだけのことをやってきた
これからも、できるだけのことをやるんだ
そんな気持ちで、タバコを吸いに外へ出たら、夜空には大きな明るい月が出ていました
 
 
 
虹の次は満月かよ…
 
 
そう突っ込まずにはいられませんでした
 
 
 
この時にようやく、
お世話になった方や、数人の友人にのみ小鉄の報告をして
とよちゃんがその満月に小鉄が座ってるみたいだと言ってくれて
 
小鉄はこれから、より自由に
いろんな人のところに遊びに行くんだろうなと思えました
 
 
 
 

 
 

 
 
 
 
そして、アニコミの和美さんからは、
こんな返事がありました
 
 
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小鉄からの伝言(遺言)をお伝えします
 
旅立ったあとに…大好きな2人へ
理解してくれた2人へ伝えて欲しい
 
「今はしっかり泣いてください(年内は…)」
 
と先日伺った時に小鉄から預かったメッセージです
 
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これをオットにも伝えたら、
 
泣いてもいいのは二日間だけ…とつぶやいていました
 
 
この時は確かに
さすが小鉄、スパルタだな…
と思ったのですが
 
のちにこの意味を私たち夫婦は理解することになるのです