栗原はるみのわたしのキッチン

◉香坂みゆき
「小さい子どもがいます。簡単にできて、応用のきくものを」


栗原─香坂さん、清水圭(タレント)さんと結婚されてくらい❓️

香坂─結婚3年目です。

栗原─ご主人はどんなものがお好きなの❓️

香坂─簡単でいいんです。オムライスとかチャーハン、おしんことご飯だけでもいい。

栗原─忙しいときには助かるわね。お子さんも小さいしね。

香坂─そうなんですよ。料理して手、手が放せないときに限って泣きだすんです。

栗原─そうよね。そういうときに助かるのが電子レンジ。今日はレンジでトマトソースを作ります。


香坂─トマトソースって煮込まなきゃいけないから、すごく大変だと思ってた。

栗原─煮込んで作るのも覚えておいてほしいけど、忙しいときはこれでも十分。これひとつ知っているといろいろ応用できて便利です。



栗原─まず断熱容器に玉ねぎ、にんにくのみじん切り、オリーブオイルを入れて混ぜます。ラップをして4分加熱します。

香坂─炒めたみたいになりますね。

栗原─そうしたらトマトの水煮缶を入れます。


杉浦─玉ねぎが熱いうちに入れるのがポイントですね。

香坂─生の完熟トマトでもいいですか。

栗原─もちろん、夏いいのが手に入ったらね。缶詰ならトマトの固形量の割合が多いほうがいい。同じ400グラムでもジュース分が多いと水っぽくなりがちですから。

香坂─そしてさらに7分加熱。今度はラップをしないんですね。

栗原─そう、水分をとばしたいから。


香坂─なんかレンジにかけるときは、ラップはするもの、と思ってました。

栗原─そしてまた熱いうちに、コンソメ、塩、こしょうで味を調えます。

杉浦─じゃあ、これを使ってスパゲッティを作っていただきましょう。

栗原─まず、なすを炒めます。なすは油をたくさん吸うし、火が通りにくいので、フライパンに入れたらあまり動かさず、焼きつけるような感じで炒めます。

香坂─動かしちゃいけないんだ。

栗原─あとベーコン、ピーマンを炒め合わせます。生しいたけとかマッシュルーム、冷蔵庫にあるものでいいのよ。買い物に出られなくてなんにもない、っていうときは、買いおきのツナ缶とかあさりの缶詰とか、ハムなんかを使ってください。


香坂─買い物に行けないときってありますよね。そういうときトマトソースさえあれば1品できちゃう。

栗原─そうしてさっきの1回分のトマトソースを入れて、最後にしょうゆで味をしめます。

杉浦─もう1品、パエリアを。

栗原─パエリアってほんとに作るのすごく大変じゃない。焦がしたりして結構難しい。これは炊き込んじゃうので失敗がありません。お米はといでから、ざるに上げてよく水をきっておきます。で、トマトソース、固形コンソメをお湯で溶かしたもの、塩、こしょうを入れて軽く混ぜ、炊飯器で炊きます。


香坂─お米に直接トマトソース入れるのってなんか不思議。

栗原─それが大丈夫なの。これ、少しかために炊いたほうがいいんです。うちの炊飯器には急ぐときの〝高速炊き〟っていう機能があって、それだとちょっとかために炊けてパエリアにはちょうどいいの。


杉浦─そういう機能のない場合は普通の炊き方でもよろしいですか。

栗原─はい。炊き上がるとこうなります。これに鶏肉を小さく切って入れるとチキンライスになる。
今日はお好きな材料をフライパンでカリカリに焼いて塩、こしょうしたものをのせてパエリア風にしてみましょう。


香坂─わあ、彩りもきれい。

杉浦─鮮やかでパーティ料理にもいいですね。

香坂─男の人って、こういうの好きですよね。ご飯もいっしょに食べられるし。

佐藤─どれからいただこうか、迷いますね。

香坂─うん、これから煮込んで作ったトマトソースと変わりありませんね。


栗原─11分でできるわりには、よくできてるでしょ。

香坂─このソース、冷たいスパゲッティにしてもおいしそう。

栗原─そうね。酸味がお好きならワインビネガーやレモンを入れても。


香坂─パエリアはスペイン風というか…。かために炊くのがいいですね。

杉浦─さっぱりしてる。ピリッと辛くてもいいかも。

栗原─そうね。タバスコかけてもいいわね。

香坂みゆきさん
トマトソースが電子レンジでできるなんて初めて知りました。
パエリアは作ったこと、なかったんですが、炊飯器で炊くだけなら私にもできますね。