たんとの本切り抜き1998年
香坂みゆき こうさか みゆき
14歳で歌手デビュー。ドラマやバラエティー番組でも活躍。実生活では、タレントの清水圭さん、1歳半になる長男太一くんと3人暮らし。
TBS 『はなまるマーケット』のレギュラーとして料理の腕を披露したりも

「さてと、何から始めましょうか」というやいなや、鍋に水を入れ、大根の皮をむいて1品目のスープを作り始めた香坂みゆきさん。

「ゆっくりなんかしていられないんです。特に朝。1歳半の息子は、おなかがすいたら、待てが効かない。こんなに食べるものかしらと思うほどよく食べる。〝めしつぶ〟さえ食わしておけば黙っているので、ご飯は夜のうちに炊いておく。さもなければ、とりあえずバナナなんかを与えておいて、そのすきにすばやく作るといった毎日です」香坂さん、口を動かしながらも手は休んじゃいません。鍋を火にかけたと思ったら、今度はボウルに粉を入れ、卵を割って牛乳を混ぜ、もう2品目のお好み焼きに入りました。この手際のよさとすばやさは、昨日今日身についたものとはとても思えない。

「高校時代からひとり暮らし。家にいるときは、だいたい作っていましたね。レストランなんかも知らなかったし、ひとりで入れないんですよ。おなかが減れば、作るっきゃなかった!」
タレントの清水圭さんと結婚し、息子の太一ちゃんと生まれてから、香坂さんの食生活、変わりましたか?

「ひとりがふたり、ふたりが三人に増えてもおなかがすいたら、それに対処するのが先決。だからさほど、変わらない。圭ちゃんは、作るものに文句はいわないしね。ただ苦手なものは〝苦手やね〟といいますが」
圭さんの苦手なものって例えば何❓️
「ブリ大根❗️ブリはブリで食べるし、大根も嫌いじゃない。でも、ブリ味の大根はイヤなんです(笑)」

じゃあ好物は❓️
「輪郭のはっきりしたしっかり味のもの。今は肉料理が好きですね」
なかでもよく作るという鶏肉とほうれん草の炒め物。これが今日の3品目。

「下味をつけておいて、炒めるだけの簡単なもの。鶏だけでもいいんです。冷蔵庫に残っていたら、ほうれん草をさっとゆでて炒め合わせればいい。今日は香りだしににんにくを入れましたが、しょうがだっていいし、両方入れてねぎとかのみじん切りを入れれば少し中華寄りの味にもなります。香味野菜がないときは入れないこともあるし、辛みをつけたいからトウバンジャンを入れちゃえってなこともあります」

このへんの臨機応変さもみごと。香坂さんのお母さんも清水さんのお母さんもきちんと家族のために料理をしてきた人。そのふたりから教わったことがこういうところに生かされている❗️

「嫁にしてみると、本開かなくても電話して聞ける人がいるってことは、本当に幸せなこと」
話している間に出来上がった3品の料理、いずれも愛情あふれるお母さんの味がしました。

自分でも気に入ってる